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今年2月に京都市右京区のコンビニエンスストアに押し入り、3万7000円の売上金を奪った62歳の無職男が、25日までに京都府警右京署に逮捕された。男は、犯行現場のコンビニから約500メートルの場所に居住。普段からそのコンビニを頻繁に利用していたとみられるが、事件から約2か月が経過した4月から再び、何食わぬ顔で同店に買い物に来るようになり、自ら捜査の網に引っかかった。
コンビニ強盗は近所に住む常連客…しかも、犯行2か月後からは再び客として堂々と通い続けていた。
「ファミリーマート御池山ノ内店」に押し入り、3万7000円の売上金を奪ったのは、同区の無職・中村雄一容疑者(62)。今年2月16日午前5時50分ごろ、一人で店番をしていた同店の男性アルバイト店員(22)を、包丁を突きつけて脅迫。現金3万7000円を奪って逃げた。
しかし、店内の防犯カメラは黒色のヘルメットとサングラス、白マスクをつけ、黒色ジャンパーを着た犯人の姿をしっかりとキャッチ。京都府警は「身長約1メートル65センチで白髪交じりの60歳前後の男」と発表していた。
ところが、事件後2か月ほど姿を見せなかった中村容疑者が、4月に入ると再び頻繁に来店し始め、たばこ1~2箱を購入するようになった。防犯カメラの映像を確認し、その特徴を把握していた同店が「事件後に来なくなっていた男が、また来るようになった」と、右京署に連絡した。同店は男のミニバイクのナンバーもしっかり控えており、そこから中村容疑者が割り出された。
同署は、24日に中村容疑者の自宅を家宅捜索。防犯カメラに映っていた人物が着ていたのと似たジャンパー、ヘルメットと、包丁が見つかった。中村容疑者は容疑を認め、動機について「金が欲しかった。競馬がしたくてしたくて我慢できなかった」と供述しているという。
中村容疑者は事件のあったコンビニから500メートルの場所に住んでおり、以前から利用していたが、再び同店に通い始めた理由について同署関係者は「自宅から一番近いコンビニ。事件から2か月がたって、そろそろほとぼりが冷めたとでも思ったのではないか」と見ている。府内ではコンビニ強盗が多発しており、今後、余罪についても調べるという。
(2011年6月26日06時02分 スポーツ報知)
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