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“新幹線技術 汗と涙の成果”

6月29日 20時3分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

中国が日本などから技術供与を受けて開発した高速鉄道の車両について海外で特許の申請手続きを進めていることについて、JR東海の山田佳臣社長は「新幹線技術はメーカーと旧国鉄の汗と涙の成果だ」と述べ、技術を保護するため、車両メーカーが適切に対応するよう求めました。

中国政府は、日本などから技術供与を受けて開発、製造した高速鉄道の車両に関する技術の特許の申請手続きを日本やアメリカ、ブラジル、ヨーロッパ、そしてロシアで進めているとされています。これについて、JR東海の山田社長は29日の記者会見で、「新幹線技術は、国内の車両メーカーと旧国鉄の技術陣による長い間の汗と涙の成果だ」と述べ、重要な技術だという認識を示しました。そのうえで、山田社長は「技術を供与した川崎重工業が中国側にどのような条件で供与したのか分からないが、技術立国、日本の代表的企業の名に恥じないような対応をしてもらいたい」と述べ、車両メーカーの川崎重工業が技術の保護に向け、適切な対応を取ることが重要だという認識を示し、今後、特許侵害などがあった場合は協力して対応していく考えを示しました。これについて、川崎重工業は「中国に対して2004年から鉄道車両の技術供与を行っているが、時速300キロや350キロといった高速鉄道の車両については、中国政府が独自に開発を進めた部分もある。中国政府が今回、高速鉄道の車両のどのような技術について特許の申請手続きを行っているのか分からないので現時点でコメントできない」としています。