山手線で“行儀よくなる座席”
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山手線で“行儀よくなる座席”

6月28日 17時25分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

足を広げたり前に投げ出したりして座るマナーの悪い乗客でも、「自然に行儀よく座ってしまう」座席をJR東日本が開発し、29日から山手線で試験的に導入されるのを前に、報道陣に公開されました。

この座席は、JR東日本が専門家と共同で1年余りかけて開発したもので、28日は、東京・品川区で、この座席を備えた山手線の車両が公開されました。新たに開発された座席は、1人分のスペースの左右の端が最大で8センチ5ミリ盛り上がっていて、足を広げて隣のスペースにはみ出した状態で座りにくくなっています。また、座る部分が奥にいくほどへこんでいるほか、背もたれを垂直に近づけたことで深く腰掛けるように促す設計になっています。自然に「行儀のよい」座り方になり、足を投げ出す人がいなくなることで、立っている乗客のスペースも広がって、混雑の緩和にもつながると期待されています。JR東日本研究開発センターの水口昌彦課長は「山手線は非常に混雑する路線なので、少しでも乗客が快適に乗れて、マナー向上のきっかけにもなれば」と話していました。JR東日本は、29日から来年3月まで1両だけこの座席を備えた電車を走らせ、乗客の評判や耐久性を確認したうえで、本格的な導入に向けて改良を加えていくことにしています。