事件【臓器売買】宇和島徳洲会病院を家宅捜索 手術の経緯解明へ 警視庁2011.6.28 09:34

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【臓器売買】
宇和島徳洲会病院を家宅捜索 手術の経緯解明へ 警視庁

2011.6.28 09:34

 生体腎移植をめぐる臓器売買事件で、警視庁組織犯罪対策4課は28日、臓器移植法違反容疑などで逮捕した内科医院「堀内クリニック」院長、堀内利信容疑者(55)らの関係先として、愛媛県宇和島市の宇和島徳洲会病院の家宅捜索を始めた。同病院に家宅捜索が入るのは平成18年の臓器売買事件以来2度目。

 同課では、同病院の診療記録などを押収し、逮捕容疑の裏付けとともに堀内容疑者が昨年7月に同病院で受けた移植手術の経緯も含めて事件の全容解明を急ぐ。

 堀内容疑者の逮捕容疑は、指定暴力団住吉会系組員、滝野和久容疑者(50)から仲介を受けた元組員、坂上文彦容疑者(48)を臓器提供者として移植手術を受けることを計画。堀内容疑者と坂上容疑者が虚偽の養子縁組を結び、堀内容疑者が滝野容疑者に1千万円の報酬を支払ったとしている。

 この後、滝野容疑者が1千万円の報酬上積みを要求したためトラブルとなり、東京都板橋区の病院で予定されていた手術は中止となった。

 捜査関係者によると、堀内容疑者は、別の住吉会系組長(70)らにこのトラブルの仲裁を依頼した上で、新たな移植手術を画策して、組長らに臓器提供者の男性(21)を紹介してもらった。堀内容疑者と男性は昨年6月に養子縁組し、翌7月に宇和島徳洲会病院で男性が臓器提供者となって移植手術を受けている。このときも堀内容疑者は組長らに報酬として約1千万円を支払っており、このケースも臓器売買にあたるのか、慎重に捜査を進める。

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