厳しい暑さとなった愛知県小牧市では、29日午前、会社の社員寮にいた管理人の65歳の男性が、熱中症とみられる症状で死亡しました。また、奈良県大和高田市では、アパートに住む89歳の女性が、部屋の中で熱中症で死亡しました。さらに、29日午後、千葉県八千代市では、草刈りをしていた45歳の男性が、熱中症とみられる症状で死亡しました。
29日午前11時ごろ、愛知県小牧市横内にある化学メーカーの社員寮の1階の管理人室で、管理人の65歳の男性が倒れているのを男性の妻が見つけ、消防に通報しました。男性は心肺停止の状態で病院に運ばれ、搬送先の病院で死亡が確認されました。病院によりますと、男性は熱中症とみられる症状で死亡したということです。警察によりますと、男性が倒れていた管理人室は住居を兼ねていて、部屋のエアコンは使われていたものの、室内の温度は35度程度まで上がっていたということです。このほか、NHKが愛知県内の各消防本部に問い合わせたところ、29日午後4時の時点で、少なくとも43人が熱中症の疑いで病院に運ばれました。また、29日午前11時ごろ、奈良県大和高田市のアパートの一室で、89歳の女性がベッドでぐったりしているのを、一緒に住む娘が見つけ、消防に通報しました。女性は病院に運ばれましたが、意識が回復しないまま、およそ1時間後に死亡しました。消防によりますと、女性は体温が42度近くあり、熱中症が原因と診断されたということです。消防などが当時の室内の状況などを調べています。さらに、29日午後4時半ごろ、千葉県八千代市八千代台北で、草刈りをしていた男性から、「一緒に作業をしている人が熱中症のような症状を起こしている」と、消防に通報がありました。救急車が駆けつけたところ、船橋市の45歳の男性が心肺停止の状態になっていたということで、すぐに病院に運ばれましたが、およそ1時間後に死亡が確認されました。警察や消防によりますと、死亡した男性は、午前9時ごろから道路脇の草刈りをしていたということで、警察は熱中症で死亡したとみて詳しく調べています。