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(cache) asahi.com:異彩きらめく8 中西里菜さん(19)-マイタウン大分

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2008年新年企画

【異彩きらめく】

異彩きらめく8 中西里菜さん(19)

2008年01月10日

写真

インタビューに答える中西さん。「いつか大分でコンサートを開きたい」と話した=昨年12月14日、東京都千代田区のAKB48の専用劇場で

 アキバアイドル夢途上

 東京都心の皇居から北に約2キロ。電気街として知られる東京・秋葉原は今、「アキバ」と呼ばれている。

 昨年12月14日。JR秋葉原駅に降り立った。改札周辺の壁面や柱にはアニメの広告がべたべたとはられている。駅前ではメード服を着た女性が「メード喫茶」のチラシを配り、アニメのキャラクターになりきる「コスプレ」姿の男女とすれ違う。

 表通りにフィギュア(人形)を売る店や、アニメの専門店が軒を連ねる。裏道に入ると、店の数はさらに増え、密度が高まる。この街は、息苦しくなるほど、「オタク」の熱気で満ちあふれていた――。

   ■   □

 駅から歩いて5分ほどのビルの8階には、赤じゅうたんが敷かれ、れんが風の壁には、ガス灯を模した電飾がともる。壁には、アイドルグループ「AKB48」のメンバーの女の子たちの笑顔の写真もずらりと並び、その横には100回来場したという男性たちの名前のプレートが「MVP」として飾られている。ここが、680平方メートルほどのAKB48の専用劇場の入り口だった。

 立ち見席も入れて250人が入れる客席は超満員の中で、女性は自分を含めて9人しかいない。周りは制服姿の高校生や大学生、スーツ姿のサラリーマン……。50代とおぼしき男性もいる。公演内容をひたすらメモする「メモリスト」や、ダンスを一緒に踊る「オドリスト」と呼ばれている人も目につく。

 05年12月に劇場でデビューして以来、「りなてぃん」は歌って踊る日々が楽しくて、仕方がないと言う。太ももぎりぎりまでのミニスカートを素足ではいて、ステージ上でファンの声援を浴びる日々を送っている。

 観客一人ひとりと視線を交わすようなしぐさをする。そして、思いをこめて、好きなバラードを歌い上げる。「赤、紫、青……、鮮やかなスポットライトの光の中で歌うとき、生きているって感じる」

   □   ■

 AKB48は、作詞家の秋元康氏のプロデュースで結成された。約20年前、秋元氏が手がけ、テレビ番組に露出して人気を集めた「おニャン子クラブ」とは違い、劇場中心の音楽活動を通じて、熱狂的なファンをつくる仕掛けが施されている。しかも、その活動拠点は、時代の先端をいく「アキバ」を選んだところにもユニークさがある。

 このAKB48のオーディションを受けたのは05年秋。「高校を中退してもいい。1人で上京して、やりぬきます」。きゃしゃな体とかれんな外見からは想像できない、根性とやる気を秋元氏に見込まれ、最初のメンバー24人の中に選ばれた。

 アイドルの「あやや」こと、松浦亜弥にあこがれて、この世界を目指した。幼い頃から目立ちたがり屋で、ダンスが大好きだった自分に、AKB48の活動はぴったり合うと心の底から思う。

 デビュー初日の公演では5、6人しかいなかった観客席も、今では毎回満員になる。「アキバ」ブームに乗って、気がつけば「アキバ発アイドル」として注目され、昨年の大みそかには、NHKの紅白歌合戦にも出場した。

 紅白のステージで懸命に歌い終わって控室に戻ると、家族や友人からメールが次々に届いた。「テレビで見たよ」「すごく良かったね」。文面を読みながら、「夢の舞台」に出場した実感がこみ上げてきた。

 「得意料理は、あったか〜いおみそ汁」――まばゆいばかりのライトに照らされて、「りなてぃん」がステージ上でこう自己紹介すると、ファンも一緒に絶叫する。誕生日には手作りの花輪や手書きの絵など、山ほどプレゼントが届く。「りなてぃんの歌声が好きだよ」と手紙をくれる熱烈なファンにも囲まれている。

 それでも、いつか「あやや」のように、ファンの歓声を独り占めするソロ歌手として活躍できる日を夢見ている。

(熊田志保)

 なかにし・りな 88年6月26日、大分市生まれ、19歳。「会いに行けるアイドル」として、05年に結成されたアイドルグループ「AKB48」の一員。メンバーは現在、12〜24歳までの43人。楊志館高校の2年生の秋に、オーディションを受けて合格し、高校を中退して単身上京。趣味はお菓子作りとアロマテラピー。愛称は「りなてぃん」。

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