中国の軍備増強に言及した新たな日米共通戦略目標について、中国政府が「わが国は平和的に活動しており、受け入れられない内容だ」と強い不快感を日本側に伝えていたことが分かった。複数の外交筋が28日、明らかにした。松本剛明外相は来月3日からの訪中で「対中関係改善を目指す立場に変わりない」と説明する考えだ。しかし中国側は強く反発しており、軍備増強をめぐる対立が鮮明になった。
外交筋によると、日米両政府が21日の安全保障協議委員会(2プラス2)で共通戦略目標を発表し中国の軍事動向を明記した後、中国は外交ルートで「東アジア地域の緊張を高めるだけだ」と批判した。