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【石川】朝鮮人強制労働知って 石同教 風化防止へ冊子2011年6月28日
仕事や生活 県内体験者 聞き書き県同和教育研究協議会(石同教、砂上昌一会長)は、戦前、戦中に強制動員などで県内に移り住み、過酷な労働に従事した在日朝鮮人の足跡をまとめた冊子「人権歴史マップ 戦前・戦中−石川県の在日朝鮮人」を出版した。 第二次大戦中、県内には八千人を超える朝鮮人が住んでいた。その仕事や暮らしの様子は知られていないため、記録に残そうと一年がかりで出版にこぎつけた。 A5判、六十ページ。朝鮮人が働いたり、住んだりした場所を中心に金沢、加賀、小松、能美、七尾の五市の九カ所を紹介。今も県内に住む二人の体験談の聞き書きを掲載した。 金沢市内では、犀川と浅野川沿いにあった集落を取り上げた。いずれも川原から砂利を採集する仕事に従事したのが始まりで、堤防がなかったため、大雨のたびに家が流されるなど苦労をしたという。 朝鮮人が重労働を強いられた軍事施設も各地にある。加賀市白鳥地区の地下軍需工場や金沢市額谷町の軍需工場、七尾市伊久留(いくろ)町の相馬飛行場などを紹介した。 砂上会長は「在日朝鮮人の歴史を知らない人が多い。現在の朝鮮人問題を考えるきっかけにしてほしい」と話している。 冊子は非売品で県内の小中高校に配布。希望者には送料のみ負担で分ける。申し込みは石同教=電076(231)2025=へ。 (大森雅弥) PR情報
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