2011年6月29日7時7分
暴力団がからむ臓器移植法違反事件で、東京都江戸川区の医師堀内利信容疑者(55)に昨年7月、腎臓を移植した埼玉県越谷市出身の男性(21)が、仲介役の住吉会系暴力団幹部から、借金帳消しの代わりに臓器提供を持ちかけられた疑いのあることが関係者への取材でわかった。
昨年6月、堀内容疑者は別ルートでの手術を断念し、新たな臓器提供者(ドナー)探しを幹部に依頼していた。男性には100万円以上の借金があったといい、警視庁は、幹部が双方の弱みを利用しようとしたとみて調べている。
捜査関係者によると、堀内容疑者は昨年1月に元組員の男(48)と養子縁組。男を紹介した暴力団員滝野和久容疑者(50)に計1千万円を支払い、東京都板橋区の病院で昨年6月下旬、男の腎臓を移植してもらう予定だった。