その作品の真価が発揮されるのは２巻からである。 と言う発言はこ
のウェブログに対する挑戦である。これは当方への果たし状
と考えるのが当然であろう。売られた喧嘩は買
おうと思う。毅然たる態度で、１巻にこそ真価あ
りと宣言しようではないか
！
ま、ロケットスタートで失速するものもあれば、 スロースターターな漫画もあります。作家の資質によるところも大きい。 描き手が大家であり、かつそれを許す出版社であれば、一巻は地ならしということも。 とはいえ、普通は一巻が売れないと続刊が困るわけで。 売れても一巻が話題にならないと二巻も売れないわけで。 最初から連載の長さが確定していて、ゆっくりと売れればいいよという態度の 出版社であれば別にいいのですが、反応が弱いと連載や単行本の 行方もアヤシイというものも多いでしょう、そうなると、 ２巻で真価をはかるまで待つ、となると作品にとっては手遅れな場合もあるかもしれない。 １巻も２巻も発売時に買う、あるいは２巻が出たところでまとめて買ってみる、 というなら別ですが、世間が話題にしてくれるのを待って買う、ということだと、 売れ行きランキングを見て売れているものを買う、という行為に なってしまいます。なってしまいますって、まぁ、別に悪いことではないですし、 失敗するリスクも少ないですけどね。自分好みのマンガを探す楽しみという 行為は放棄しちゃっているような気がして、個人的には勿体ないなぁと思います。「２巻が真価」ということとは別の話ではありますが、その記事をご覧になったかたのアタマによぎるのは、２巻まで出て面白いと評価された作品を読めば間違いないんじゃないか！という発想だと思うので、そこは、うーん、そういう読み方で面白い？と疑義は呈しておきたいと思います。
ところで。 ２巻が面白い作品というのは、１巻が面白い作品とは微妙に違うかもしれません。 面白くないと２巻を買ってくれないといったばかりで何を言う、とお叱り受けそう ですが、一巻目が爆発的に面白いと、続刊でその勢いを持続するのは至難の業です。 しかも、１巻と同じでは、失速感さえ漂ってしまう。人というのは貪欲で、 前と同じでは「またか」と思い、そう思うならまだしも「劣化した」などと 錯覚してしまいがちな、刺激を求める生き物です。なので、前と同じでもダメで、 それ以上に爆発しないといけないわけです。もっと！もっと！という 人の要求は果てしない。このプレッシャーに潰れる作品作家は多いわけです。 となれば、１巻めはそこそこで抑えるに越したことはない。でも面白くないと いけないのでは？そう、だから、２巻めで面白くなりそうな 仕掛け、伏線を張っておく。地ならしをしておく。すると２巻に手が伸びる。 それで、予想通りに面白くなっていれば、読者は満足する。２巻も読めば３巻は読んで もらえる。その後は、面白い巻と、続く面白さを予感できる巻とが交互に続くと、 これはロングランとなる。
人はもっともっとと求めるので、少しずつでも着実に面白さを 増していくと強い。重要なのは、小出しにすること。変化は重要。 但し、いきなり全部出したり、がらっと変わったりすると、変化にとまどったり 情報量についていけない人も出る。なので、小出し小出しがポイント。 ちなみに私は、全部ドバっと惜しみなく出してしまう作品が好きですが。 更にパワーアップする 化け物のような作品は当然もっと好きですけど。基本的に、そこまでやるか！ というものを私は評価しますが、ビジネス的には、ほどほどからはじめて、 気が付いたら遠い地平までたどり着いていた、というのがよろしいかと存じます。
好みと言いますか自分と評価が近いものを感じまして、
読んでなかった本で☆が４や５のものはたいていこちらを
参考にしてほぼ買わせていただいております(笑
２巻で紹介された本ってほとんど１巻から評価が高かった
気がするのですが…全くの気のせいではないと思います。
１巻で見直して２巻収録あたりでは修正もできている訳で、
１巻ですでに読者をがっしり掴むものほど優れているもの
だと私は思っています。偏見的な考えですが。
長文で失礼しました。
それでは、今後も素敵な作品を教えてください。
そうそう、先方の記事の場合、
>どれも今年を代表するブレイク作品。
>決してレビューする時期を逃したのでもう面倒だから
>全部まとめてやってしまえ！
>・・・という主旨ではありませんからね？
ということでありますので。
＞１巻で話題になった作品というのは２巻もほぼ確実に面白いんですよ(例外もありますが)
例の大手サイトの発言です。
これって裏を返せば「一巻が一番重要ですよ」って言ってるような気がしないでもないのですが…。当たり前ですが、一巻が無ければ二巻は無いわけですから。
＞むしろその真価が発揮され始めるのは１巻ではなく２巻。
＞こなれてきた２巻こそが、話も広がり、キャラも増え、面白くなってくる。
例の大手サイトの発言��
これは２巻ではなく、正確には「一巻以降」が正しいと思います。流石に20巻や30巻ってのは違うと思いますが、なぜ２巻に限定するのか私には理解できません。３巻や４巻以降に話も広がり、キャラも増える漫画なんていくらでもありますし。一巻から本領発揮する漫画もたくさんあります。これこそ、作品によって千差万別なんじゃないでしょうか。
その漫画がどこで本領発揮するかなんて誰にも分かりません。分かる訳がありません。なので、例の発言はあまり気にすることないんじゃないかなと。
でも一巻で面白いと思った作品をこうやってネットで批評して公開することはとても意味があります。情報ってのは一秒でも早い方がいいんです。二巻より一巻の方が鮮度があって、情報としては重要なんです。それをいち早く批評して公開するこのブログは本当に貴重な存在です。毎日のように批評して更新してっていう作業はかなり大変だとお思いますが、これからも面白い作品をどんどん紹介しいってください。
最後に…ちょっとしたお願いなんですが、サイトの趣向と異なるかもしれませんけど、一巻完結の漫画もちょっとでいいので批評するのは無理ですかね…？一巻完結の漫画って何気に面白いの多いので。もちろん無理にとは言いませんが…。
一巻完結についても取り上げたいなぁと思ってはいるのですが、今でも時間的に目一杯でため込んでしまうことが多いのでちょっと現実的には難しいかなぁと見送っています。余裕が出来た場合はチャレンジしたいですが、「完結」している作品と「未完で継続中」の作品とはレビューの方向性が違うと思うので、少なくとも別のサイトを立ち上げて、ということにはしようと空想してはいます。
ただ、現状でも年間800冊なので、ここからどこまで増やせるかと考えると、うーん、難しそうです。最近の試みとしては、一巻のレビュー漏れを防ぐために２巻が出た作品は洗い直すという作業をしていまして、ここで、刊行時には「１」という表記がなかったものの、続刊が出る作品を取り上げていこうとしています。これで月間数冊積み上がるのですが、まず「一巻読破」としての網羅性を高めることを優先しようと考えています。
続刊漫画の一巻について100％網羅に近づける、というのを第一に考えておりますので、ご理解いただければと思います。では今後ともよろしくお願いします！
ツボが全く同じではなさそうですけど、押さえているポイントや着眼点は面白いなと…
で、「１巻が」とか「２巻が」とかいう話題で盛り上がっていますが、序盤だけ面白かった漫画も多々あるし正直１，２巻が面白くても何の保証にもならなかったり。
（面白いにこしたことはありませんが…）
１，２巻で読んでみようかなと思わせる事は出来ても、１，２巻のデキで作品を評価出来ないかなと思ってます。
だから、読んでみようかなという参考にはさせて頂いてますよ。
確かに最後まで面白かった漫画は、大抵１巻も２巻も面白いですけど。
こちらの場合は、２巻以降面白くなろうとつまらなくなろうと１巻で寸評してしまう面白さがあって、
続きを読んでいたらこんな事書いてないよとか思ったり、１巻の寸評どおりで驚いたりというのを勝手に楽しませてもらってます。
それで、今回「２巻が面白い」というのを読む機会が出来た訳だけど、人気があるのか知らないけど１巻を知っている事前提に論評が始まっているので、知らない漫画を２巻から論評されても訳わからないというのが正直な感想。
２巻に注目した着眼点は面白いとは思うのだけど、練られていないというか、うなずく説得力に欠けていたかなと思いますねー。
２巻の寸評を読んで１巻から読んでみたいと思わせれるかどうかなんだと思うけど、その辺がまるまる欠けているというかパンチが欠けていたかなと。
単に「１巻以降も気になる漫画」としか私には見て取れなかったのが残念な所でした。
一巻読破でも「☆５つ付けてごめんなさい」みたいな懺悔のコーナーがあっても面白いかなと思います。
期待させてごめんなさいみたいな…時間的に無理でしょうけど(笑)
マンガがあればいーのださんの今回のネタは、思いつきが先行しただけでもう少し捻りがあれば、それはそれで着眼点としては面白いと思うんですけどね。
長文・駄文スミマセン。
反省編はやりたいと思ってマス。やー、一巻のレビューと全然違ったよ、というアフターサービスというかフォロー編。が、これもご想像の通り、ちと時間が許しませんで今のところ実現せず。実は★５つでも続刊読んでない作品結構ありまして。買ったまま積ん読状態という。いかんですな。何のために一巻レビューしてるんだか・・・ガンバリマッス。
マンガ自体の批評は本来完結後に行うべきで、でも連載中は飛び交う批評も完結時には落ち着いちゃうというのが、アートというか作品としての評価としてはちょっと不幸かもしれません。続行中の作品を途中経過で評価するというのは、アートというかエンタテインメントの世界のなかで、連載マンガ以外には連続ドラマ（これは日本よりもアメリカのほうが特に近いかな）くらいかな、という特殊なもので、ただその特殊さゆえにビジネスとしての広がりも実は大きいんじゃないかとも思っていて、商売としては巧い手かもしれないなぁ、と考えることもしばしば。
未完結のまま放り出された作品もそこそこ評価されてしまうというのは、閉じられないタイプの作家さんにとってはありがたいメディアなのかもしれません・・・誰のことだろ・・・