京阪電車開業100周年オフィシャルブログ

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2010年09月28日
「京阪マイルストーン」完結編です

こんにちは。菊の花は英語で

"chrysanthemum" と書くらしいのですが

字面を見るに、ネイティブスピーカーとの会話どころか

単語としてどう発音したのかすら聞き取れないだろうかのーです。

 

さて10月も目前に迫り、

京阪開業100周年イヤーも

残り4分の1になってしまいました。

祭りが終わる感覚は年を経てもさびしいものです。

 

そんな中、今年1月から

少し堅めの文章とインパクトのある写真で

京阪グループの歴史をご紹介してきたシリーズポスター

「京阪マイルストーン」の第10回=最終回が完成しました。

 

 

 

62-01.JPG

今回取り上げたのは

2005(平成17)年、多くのファンの皆様に

惜しまれつつ閉幕した「ひらかた大菊人形」です。

 

菊人形の歴史は意外に長く

江戸時代の文化文政年間(1800年代初頭~)、

麻布・狸穴(まみあな)の植木屋さんが菊の花を使って

屋形船や富士山の形を作り始めたのが起源なのだそうです。

 

京阪電車が菊人形の人気に着目したのは

1910(明治43)年頃で、開業と同じ年に開園した

「香里遊園地」でその第1回が催されました。ちょうど前年に

東京・両国で国技館の完成記念に菊人形興行が催されたところでした。

 

その後、香里は住宅地として

開発することが決定し、菊人形興行は

枚方に舞台を移し、宇治での開催、戦中の中断と

千里山での開催を経て、1949(昭和24)年に再び

枚方に帰ってきましたが、2005(平成17)年の興行を最後に、

96年の歴史に幕を下ろしたのでした。

 

 

 

62-02.JPG

ところで、今回のポスター制作で

最も悩んだのがメイン写真の選定です。

こちらは採用しなかった第1回菊人形の一場面

「七福神上陸」です。見覚えのある神様がちらほら

いらっしゃいますね。おそろいでお出かけの風情でしょうか。

 

 

 

62-03.JPG

こちらも採用に至らなかった一枚、

1982(昭和57)年の「ひらかた大菊人形」で

試験的に投入された「メカトロニクス衣装人形」です。

 

当時の社内報の解説によれば

お客さまの接近をセンサーが感知し、

マイコンを搭載した衣装人形(菊がついてない人形)の

表情がスピーカーから流れる義太夫節にあわせて動くというもので

私の感覚では、長い菊人形の歴史の中で最も斬新な試みだったのでは?

と思うのですが、さらに工夫を重ねた翌1983(昭和58)年には

 

 

 

62-04.JPG

62-05.JPG

京阪電車の技術力が困難を克服、

ついに自律駆動する菊人形が登場しました。

 

残念ながら「メカトロニクス菊人形」

翌年から登場しなくなりましたが、新しいことに

挑戦する「進取」の気風が息づく面白いエピソードでした。

 

「京阪マイルストーン」の掲出は10月初旬から、

駅構内および車内吊で展開する予定です。ぜひご覧ください。

投稿: かのー Category: かのーのひとりごと

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