【NQNニューヨーク=川内資子】28日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比20銭円安・ドル高の1ドル=81円05~15銭で取引を終えた。米長期金利の上昇を背景に円売り・ドル買いが優勢となった。
米財務省が実施した5年物国債の入札が低調な結果となり、債券市場で米国債利回りが大幅に上昇(国債価格は大幅下落)した。日米の金利差が拡大するとの見方から円が対ドルで売られた。
ギリシャ議会が今週中に、欧州連合(EU)などによる金融支援の前提となる中期財政計画を可決するとの期待が強まり、円が対ユーロで下落したこともドルに対する円売りを促したとの声があった。一時は81円27銭と、2日以来約3週間半ぶりの円安・ドル高水準を付けた。円の高値は80円66銭だった。
円は対ユーロで大幅に続落し、前日比1円円安・ユーロ高の1ユーロ=116円50~60銭で取引を終えた。ギリシャの財政計画の可決見通しから円売り・ユーロ買いが出た。トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁が講演で、インフレについて強く警戒すると述べたと伝わった。次回7月のECB理事会での利上げ観測が改めて強まったことも、ユーロの支援材料となった。
ユーロはドルに対して続伸し、前日終値の1ユーロ=1.42ドル台後半から1.43ドル台後半に上昇した。ギリシャ支援を巡る期待やユーロ圏の追加利上げ観測からユーロ買いが優勢だった。ユーロの高値は1.4397ドル、安値は1.4258ドルだった。
| 日経平均(円) | 9,648.98 | +70.67 | 28日 大引 |
|---|---|---|---|
| NYダウ(ドル) | 12,188.69 | +145.13 | 28日 16:30 |
| 英FTSE100 | 5,766.88 | +44.54 | 28日 16:35 |
| ドル/円 | 81.05 - .10 | +0.23円安 | 29日 8:05 |
| ユーロ/円 | 116.36 - .42 | +0.65円安 | 29日 8:04 |
| 長期金利(%) | 1.090 | -0.005 | 28日 16:36 |
| NY原油(ドル) | 92.89 | +2.28 | 28日 終値 |
使用率:66.7%3256/4880万kW
予想最大電力:4350万kW16時~17時
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