今春の第83回選抜高校野球大会で決勝進出校を予想する賭博をしたとして、高砂署は賭博の疑いで、キッコーマン食品高砂工場の従業員の男(35)=逮捕済み=と同僚ら63人を、28日にも書類送検する。捜査関係者によると、男が胴元となり、掛け金は1口500円で、総額13万6500円に上るという。
男ら64人の送検容疑は3月4日〜14日、同大会を対象に同工場などで賭博をした疑い。捜査関係者によると、代表32校を4校ずつ8枠に分け、決勝進出2校が含まれる枠の組み合わせを予想していたという。
工場の従業員は約200人で、容疑者の男は、工場内のトイレや食堂で張り客を勧誘。容疑を持たれている中には、元従業員4人も含まれている。
これまでの同署の調べに対し、男は「約10年前から工場内では甲子園大会のたびに賭博をしていた」と供述。張り客の大半も「過去に何回か参加した」と話しているいう。
同大会は東日本大震災を受け、「がんばろう! 日本」をスローガンに開催された。
(2011/06/28 06:30)
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