在留資格の期限が切れる中国人が日本に滞在できるよう、架空の会社で働いているといううその雇用契約書を、東京入国管理局に提出したなどとして、元公安調査庁の首席調査官で、行政書士の63歳の男ら3人が、出入国管理法違反の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、さいたま市の行政書士で元公安調査庁の首席調査官、瀬戸吉治容疑者(63)と、埼玉県ふじみ野市の経営コンサルタント、小林一老容疑者(40)ら3人です。警視庁の調べによりますと、3人は、おととし4月、在留資格の期限が切れる30歳の中国人が日本に滞在できるよう、架空の会社で働いているといううその雇用契約書を、東京入国管理局に提出したなどとして、出入国管理法違反の疑いが持たれています。警視庁によりますと、東京入国管理局から、40数人の中国人が、実態のない会社で働いているという情報が寄せられたため、捜査を始めたところ、小林容疑者が食品会社など3つのペーパーカンパニーで、中国人を雇用したように見せかけていたことが分かったということです。調べに対し瀬戸容疑者は「小林容疑者にだまされて、知らずにやってしまった」と容疑を否認し、ほかの2人は認めているということです。警視庁は、3人が、少なくとも30人の中国人の不正な手続きに関わったとみて捜査しています。