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ドジャースが連邦破産法申請

6月28日 16時48分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

大リーグで100年以上の歴史があり、黒田博樹投手が所属するドジャースが、27日、日本の民事再生法に相当する連邦破産法の適用を申請し、今後の球団経営の行方が注目されます。

ドジャースはフランク・マッコート氏がオーナーになって以降、経営状態が悪化し、マッコート氏の元妻が球団の所有権を求めて裁判を起こすなどの問題も抱えていたため、大リーグ機構が、ことし4月、経営の監視役を送り込み、事実上、オーナーの権限を制限していました。これに対し、オーナーのマッコート氏は経営資金を得るためとして、テレビ局と放送権の契約交渉を進めていましたが、放送権の契約も管理する大リーグ機構のセリグコミッショナーは「マッコート氏が球団資産を私物化している」として、この契約を認めていませんでした。こうしたなか、マッコート氏は、27日、日本の民事再生法に当たる連邦破産法の適用を裁判所に申請しました。申請では▽大リーグ機構による経営への関与を排除し、みずから球団経営を続けることや、▽選手の年俸に充てる当面の資金の調達を図ることなどを求めています。一方、セリグコミッショナーはこの異例の事態に声明を出し、「今回の手続きは歴史ある球団を傷つけるものだ」と批判して、今後もこの問題に機構が関与していく考えを示しました。ドジャースは1883年創設の大リーグの中でも歴史のある球団で、かつて野茂英雄投手も所属しました。現在は黒田博樹投手が所属していますが、経営状態の悪化でドジャースは選手の年俸が払えない状態にあり、今後の球団経営の行方が注目されます。