ビンラディン容疑者殺害:ホワイトハウスに作戦を生中継

2011年5月3日 21時17分

 【ワシントン古本陽荘】国際テロ組織アルカイダのビンラディン容疑者殺害作戦を、米国のオバマ大統領やクリントン国務長官、ゲーツ国防長官ら政府高官は、ホワイトハウス西館地下にある危機管理室で、音声を伴う生中継で見つめていた。

 米政府当局者によると、スクリーンに映し出された容疑者の住居は、周囲の住居に比べて敷地も建物もやたらに大きい。特殊部隊はビンラディン容疑者一家がいるとみられる居室を急襲した。

 2日、記者会見したブレナン大統領補佐官(テロ対策担当)は「かなり緊迫し、みんな息をのんでいた。作戦が進行している間は、沈黙状態が続いた」と語った。

 米中央情報局(CIA)はビンラディン容疑者の潜伏先を探るため、まず、身の回りの世話をする男の存在を突き止めた。同じ敷地に別の家族が暮らしていることが分かり、容疑者一家との見方を固めた。昨年8月のことだ。

 居宅の3階にはテラスがあるが、2メートル以上の敷居で覆われ、外部から様子をうかがえない構造だ。衛星写真の分析によると、05年に建設された。

 米政府は、ビンラディン容疑者がいつからここに潜んでいたかは特定できていない。だが、建物の特殊な構造から、隠れ家として建設されたと分析する。

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