UPLIFT SPICE : 千織(Vo) ユーキー(Gt)
Interviewer : MAY-E
-ヴォーカルの千織さん、ギターのユーキーさん、ベースの守安さんの3人は京都出身ですが、ドラムのトビ太さんだけが茨城出身ですよね。UPLIFT SPICEを結成するまでの経緯を教えて頂けますか?
ユーキー:僕たちが結成したのは東京なんですよ。俺と千織は同級生なんですけど、皆バラバラに東京に来ていて、バンドをやるために集まったメンバーが今の4人なんです。
千織:私とユーキーは一つ前のバンドでも一緒にやっていたんです。
-へぇ、その頃はどんな音楽性のバンドをやっていたんですか?
千織:うーん、そんなに今と変わらないかなぁ。だけど、そのバンドはまともな活動ができないまま終わってしまって・・・
ユーキー:うん、ライヴすらやってなかったですからね。
千織:性格が合わなかったっていうのかな。
-まずは、サード・アルバム『Memento』の完成おめでとうございます。
千織&ユーキー:ありがとうございます!
-アルバムの手ごたえは如何でしょうか?
ユーキー:はい、バッチリです!!(笑)
-(笑)05年に結成して今年で5年目ですよね。アルバムの合間にミニアルバムも3枚リリースするなど、UPLIFT SPICEはコンスタントに作品をリリースしているバンドだなぁと思うのですが、本作『Memento』の制作にはどのくらいの時間がかけられたのでしょうか?
ユーキー:前回のツアーが終わってから曲を書き始めていたので、トータルすると半年くらいですかね。
千織:スケジュールが忙しくて、レコーディング自体も一気に録ることが出来なかったんですよ。リズム隊は2ヶ月くらい前にレコーディングが終わっていたんですけど、それからギターを録ったりして・・・飛び飛びでやってましたね。
ユーキー:完成したのは6月くらい?
千織:うん、そのくらいかな。
ユーキー:今まではこんなことはなかったんですけど、今回は空いている時間に進めていくって感じでしたね。
-本作『Memento』の楽曲は、全て前作『オメガリズム』以降に作られた作品になるんですか?
ユーキー:そうです。
-過去作と比べ、本作『Memento』はより激しさが増したようにも思えるのですが、『Memento』のテーマやコンセプトはどんなものでしょうか。
ユーキー:そうですね、もっと激しさを出そうとは思っていました。あとは、前作を超えられる作品になればいいなぁ!みたいな(笑)
-(笑)確かに、前作『オメガリズム』もかっこいい作品でしたからね。逆に、それがプレッシャーになることはありませんでしたか?
ユーキー:いやぁ、プレッシャーはそんなに感じることはなかったです。むしろ「出来なかったら出来なくてもいいや」っていう開き直りがあったりして。だけど、そのおかげでプレッシャーを感じることもなく楽に進めることができました。
-そうでしたか。今作制作時によく聴いていたアルバムや、影響を受けた作品などはあったりするのでしょうか?
ユーキー:ええっと、影響というより刺激を受けたバンドになるんですけど、I SET MY FRIENDS ON FIRE。彼らはもう訳が分からないじゃないですか(笑)なんだこの人たち!?馬鹿なんじゃないのか?みたいな。I SET MY FRIENDS ON FIREを聞いて、ああこういう初期衝動は出していきたいなぁって思いました。
-なるほど。オフィシャルHPを拝見しても、ユーキーさんがエモやスクリーモが好きなのがよく伝わってきます。
ユーキー:はい。僕は、先日オープニングアクトをやらせてもらったTHE USEDが大好きなんですよ。あとはMAEとかCOPELANDみたいなバンドも。最近だとMUTEMATHをよく聞いています。MUTEMATHみたいに作りこんでいるアーティストも好きなんですよ。もちろん、激しいバンドも好きです。
Memento
Price:¥2520 → ¥2497 by Amazon | Release : 2010-09-01昨年のTHE USEDやSAOSINジャパン・ツアーのオープニングアクトをはじめ、SUMMER SONIC10にも出演を果たしている4ピース・バンド。サード・アルバムとなる今作も、エモ、パンク、メタルからの影響を公言するメイン・ソングライター、ユーキー(Gt)から生み出される疾走感溢れるパンク・チューンやメタリックなギターリフなど、洋楽ロックのファンも共鳴できるアグレッシヴなサウンドに溢れている。全編日本語で綴られたUPLIFT SPICE独特の世界観と、スクリームすれすれなまでにパワフルな千織の歌声がとにかくかっこいい。曲が持つ圧倒的なエナジーと日本語詞だからこそ持ち得る魅力を、きっと感じ取ってもらえるはずだ。 MAY-E