普天間基地移転問題が迷走して新生政権の足元を揺るがしている。民主党は鳩山代表政治資金問題で傷つき、一方、事業仕分けの人気でかろうじて6割もの高い支持率を維持しているが、普天間基地問題は再び政権の足元を危うくさせる可能性がある。現在の迷走は外相、防衛相そして総理の三者がバラバラに自説を公言していることに起因している。市場原理ではあるまいし、勝手な言動がやがて見えざる手によって均衡解にたどりつくわけではない。この一週間だけでも確実に民主党支持者に懐疑感をいだかせ、そして外相の沖縄訪問と中途半端な集会はかえって地域の混乱と反発を生み出している。たとえこれが、ブッシュ政権と自民党政府の思惑からスタートしたものであれ、計画が現実に動き出している以上、新政権には計画通りに進めるか、あるいは不退転の覚悟でそれを拒否するかしかないはずだ。これは温室化ガスの25%削減のように、日本の必死の努力で活路が切り開かれるような種類の話ではなく、日本が経済的にも政治的にも相互依存関係のあるアメリカという明確な相手のある話だ。東アジア共同体構想もそうだが、直接の利害関係者であるアメリカとしっかり協議・交渉ができないままイメージ的な政策を打ち上げるのはあまりにもリスクが高いと言わざるを得ない。
すでに国会が閉じられ、閑散とした永田町で、どれだけ政策会議が開催されるのかわからないが、あらゆる機会をとらえて、執行部に対して発言していくつもりだ。
すでに国会が閉じられ、閑散とした永田町で、どれだけ政策会議が開催されるのかわからないが、あらゆる機会をとらえて、執行部に対して発言していくつもりだ。
全くそのとおりですよね。
いつも感じる事なのですが、見事にみなさん言ってることがバラバラに感じます。
毎回毎回よくこれだけ不一致になるな、とある意味関心してしまいます。
まあ、良く言えばこの状態こそが何者にも縛られないリベラリズムを表していると言えなくもないかもしれませんが、日本国民をより良い方向へ導くという責務を負った人たちがこれだとやはり心配です。
昔の人は「船頭多くして船山へ登る」なんて言葉を残していますが、まさに今の状況を表すのにぴったりではないでしょうか。
ところでテレビで拝見する岡田外相ですが、最近急にやつれた気がしますが体調は大丈夫なのでしょうか?
地域住民からもアメリカからも叩かれ、総理は毎度毎度ワケの分からない事を言っている…そりゃげっそりしますよね。
まあ、こういう状況にしてしまったのはご本人含む鳩山内閣の皆さんですので、自業自得といえばそれまでなのですが、それでもやはりあの急激なやつれ方は他人の事とは言え心配になります。
もちろん今の緊迫した状態は休むに休めない状況ではあるのでしょうが、お大事になさって欲しいですね。
しかし一方で、「勝てば官軍」とばかりに「不平等条約」を押し付けられて外国の軍隊が「占領」している訳ですから、「沖縄の立場を考えろ、いつまでも苦しめるな」と言わなければなりません。最悪なのは、「米軍基地が沖縄の中でたらい回しされる」事です。日本の政府たる鳩山政権として、これはしっかりと「筋を通して」頂きたい。
大手マスコミは、「何とかの1つ覚え」みたいに「日米同盟、日米同盟」って騒いでいますが、あれじゃあ「世論操作」に成り下がっています。そんなに沖縄の人たちを「迫害」したいんですかね?
それは早く決断してほしいですね。いくら、戦後に建設され住民のほうが基地経済の恩恵を受けるために勝手に周辺に集まったとはいえ、危険な「普天間基地」が今までのように放置されていいはずがないですから。
少なくとも期限も決めず方向性の絞込みをしないまま環境アセスメント費用形状という形で日米合意の辺野古案を残したまま県外移設を検討をする状況が健全とはいえません(最近ようやく期限を決めたようですが)。いつまでも回答を出さないままだと、普天間基地の周辺住民はいつまでも苦しみ続けることになる。
基地問題は日本政府(民主党・社民党)・米軍・沖縄基地周辺住民・移転先住民とのバランスが必要ですが、
鳩山首相は政治的リスクを賭けて決断していただきたいですね。