2011-06-23
梅ラボ&カオス*ラウンジは何故ふたばで自演をしたのか。その野望と短絡的思考(前半)
カオス*ラウンジ騒動、もはやふたばの領域を離れてツイッターで激しく展開していますが
あえて「ふたば虹裏における梅ラボ自演騒動」について考えてみたいと思います。
美術手帖の発売日の5/17、梅沢氏によるデコレーションを施されたキメこなの画像でスレが立ちました。
これは虹裏に貼られたことは一度もなく、その前に確認されたのは梅沢氏のタンブラーのみとのこと。
虹裏ではまず見かけない文体口調単語を撒き散らし、明らかに浮いたレスがつきました。
またキメこなのコラージュも貼られましたが、虹裏のキメこなスレのコラの文法とは全く違ったもので
要は「虹裏を知らない人がスレを立てて自作自演でレスをつけた」としか言いようがないものでした。
結果、即効で自演を指摘され、またキメこなを部外者がパクったということで騒ぎが起きました。
梅ラボの謝罪:http://d.hatena.ne.jp/umelabo/20110524
さて、ここで疑問なのは「何故パクリ元の掲示板に乗り込んでスレを立てたのか?」ということです。
宣伝目的ならば日時タイミングからして美術手帖やその他メディアの話題も出しつつ
「新進気鋭の現代アーティスト梅ラボ」を盛り上げ売り込もうという意図があったと考えますよね。
2chや他の画像掲示板、大手blog、SNSなど「キメこなを自分の作品だと騙ることができる場所」
はいくらでもあります、しかしあえてふたば虹裏にスレッドを立てた。
パクリ元で自作だと主張すれば即座に看破され宣伝どころではなくなります、当然です。
しかし彼らは何故そうしたか?某所の該当スレッドで出た話題を元に考察してみます。
梅ラボはふたばで生まれたキャラクターを「誰が作ったものでもない」
と認識をしていました、まるで電子の海から自然と湧き生まれたかのような。
つまり個人が描いたりコラージュする、という認識がそっくり抜けているのです。
ツイッター、blog、ニコニコ動画など「実名、半実名コミュ」が活動媒体の彼らは
匿名掲示板慣れしておらず、レスや画像をあたかもスクリプトやAIが働いていると勘違いし、
「ただ名乗らないだけの個人」が作っている、という想像ができないのです。
梅沢氏がどうやってキメこな画像を手に入れたのかはわかりません。
ふたばを見ていた、といいますがそれにしては空気が読めていませんでした。
ツールで回収していた中に見つけた、という説がありますがこっちでしょうね。
とするとキメこなについて詳しくなかったのもわかります。
彼の切り貼りする作風とキメこなが同じ「に見えた」のでとても気に入り
作品の中央に据えてしまったのでしょう。
実のところ彼の作風とキメこなはまったく違うものです。
キメこなは「手を上げたポーズのこなたの画風に合わせて他のアニメ等のキャラを描く」
というふたば内でのミームをさらに分解し、組み合わせてできたものです。
(ぐぬコラ、と呼ばれているものと作風は同じです、画像検索すればひと目で理解できます)
一見すると既存のアニメの画像からパーツを持ってきたように見えますがそうではありません。
ポーズを模してゼロから描き起こして少しずつ切り取っています。
というかそうでないとあれほど綺麗にパーツが組合わさらないのです。
梅沢氏はしかしその可能性には気付かなかったと思われます。
「自分と同じ手法でこんなに完成度の高いキャラを!」と思ったかもしれません。
同人誌アニメルカvol4の表紙が梅沢氏の作品ですが、これはパーツを切り取って組み合わせています。
これとキメこなはまったく違うものです、しかしキメこなに同一性をみてしまった。
ここで「誰が作ったものでもなくネット上を漂っている著作権など無いキャラクター」という発想です。
ならば自分が保護し、自分のキャラにしてしまおうと考えたのでしょう。
誰かのものでもないのだから作風が同じ自分の元があるべき形だと。
そして少しばかりのデコレーションを施し、梅沢作品となったと思われます。
この認識のまま彼らはふたばに乗り込んだ…これの意味するところは
「キメこなは梅ラボの作品だとふたば住人に知らしめ既成事実を作り上げたかった」です。
パクリがバレる、とかいう発想は最初から彼らには無いのです。
誰のものでもないから自分が名乗りをあげて占有権を主張したかった
だからふたばにやってくる必要があったと考えられます。
「匿名が適当に転がしていたキャラを現代アーティストが商品として扱ってくれる」と
住人が納得してくれるだろうという予想があったのではないでしょうか。
そして彼らは恐らく、さらにそれ以上のことを考えていたと思われます。
現代アーティスト様をありがたく受け入れ、奉りあげてくれるであろう計画、
その目指すところは「ふたばを梅ラボの活動拠点のひとつにする」です。
言い方を変えると「梅ラボをふたばの顔、トップに据える」という意味でもあります。
コラージュで作品を作る作家がコラージュが盛んなコミュニティの顔になる、
想像できなくはない可能性だとは思いませんか?
要はキャラだけでなくコミュニティそのものの乗っ取りです。
無尽蔵にアニメの画像が貼られ、新しいコラージュもどんどん生まれてくる、
そこから素材を回収していけば梅ラボの作業は何倍も効率的になるでしょう。
またコミュニティによる宣伝、盛り上げ効果も十分に期待できます。
住人を丸ごと支援者にしてしまおうということです。
これがもうひとつの「ふたばにスレッドを立てた目的」ではないでしょうか。
長くなるので後半へ続きます
- 2 http://d.hatena.ne.jp/keyword/カオスラウンジ
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- 1 http://d.hatena.ne.jp/bapona
- 1 http://www.google.co.jp/url?sa=t&source=web&cd=3&ved=0CDUQFjAC&url=http://d.hatena.ne.jp/bapona/20110623/1308842172&rct=j&q=梅ラボ&tbs=qdr:d&ei=QR4ETtz3LaOGmQWW9uisDQ&usg=AFQjCNHdO5KRN26FlRnYIq6Stv9oZK7Ttg
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