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犯罪率減少の要因のひとつとしてゲームの影響が考えられる
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2011.06.23 |
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アメリカでは過去20年、犯罪率が減少の一途をたどっている。英BBCによれば、その理由の1つはビデオゲームの影響かもしれないという。
FBIの発表によると、殺人・盗難の発生率はともに1991年から98年にかけて減少。90年の終わりには下項曲線は鈍っていたが、ここ2年は、景気後退で失業率が高いにもかかわらず再び急激に落ちている。BBCは考えられる要因を10項目挙げており、その9つめにビデオゲームを取り上げているのだ。以下がその訳。
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9. 先月発表された研究によると、ビデオゲームによって若者の外出が減り、犯罪にかかわることがなくなっているという。テキサス州の研究者たちは、欧州経済研究センターの協力を得て次のように言っている――この効果は、暴力行為を触発しているかもしれないゲームの直接的影響を相殺してあまりあると。
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犯罪率の減少は、いくつもの要因が複雑にからまって起きるもので、一概にどれが決定的とはいえないかもしれない。だが少なくとも、ゲームが犯罪増加の要因とみなされていないことは注目すべきだろう。
なお、ほかの要因としては、「オバマ大統領就任が黒人の若者に及ぼしたプラスの影響」「クラック(高純度コカイン)の需要減少」「警察のスマートな活用」「犯罪防止用の戦略管理システムの導入」「合法中絶」「刑務所に収監される囚人の増加」「無鉛ガソリンへの変更」「ベビーブーマーの成長」「カメラ付き携帯の増加」が挙げられている。
(中島理彦) |