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一般ごみも放射性物質の指針

6月28日 17時25分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京都内のごみの清掃工場で、一般ごみを燃やした灰から放射性物質が検出されたことを受けて、環境省は、福島県内のがれきに加え、東北や関東甲信越などの一般ごみについても、新たな処理方法の指針をまとめることになりました。

東京・江戸川区の清掃工場では、今月23日以降に一般ごみを焼却して出る排ガスをろ過する装置にたまった灰から、1キログラム当たり9740ベクレルの放射性セシウムが検出されました。環境省は、原発事故が起きた福島県内のがれきについては、燃やした際の灰に含まれる放射性セシウムが1キログラム当たり8000ベクレルを超える場合、最終処分場で灰を保管するなどとする指針をまとめていますが、一般ごみについては、放射性物質に関する処理方法が定められていません。環境省は、ほかの自治体の焼却灰からも放射性物質が検出されるおそれがあるとして、東北や関東甲信越などの15の都県を対象に、一般ごみについても新たな処理方法の指針をまとめることになりました。江田環境大臣は28日の会見で、「原発事故で、放射性物質ががれきなり家庭ごみに飛び散って汚染するということは全く想定できていなかった。こういう事態に直面し、しっかりとした指針を出さねばならないと思っている」と述べました。環境省は、来月上旬をめどに指針をまとめ、各自治体に示したいとしています。