中日新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 経済 > 速報ニュース一覧 > 記事

ここから本文

【経済】

中電、浜岡原発の運転再開強調 株主総会、過去最長に

2011年6月28日 13時58分

 午前10時から名古屋市東区の東桜会館で始まった中部電力の株主総会は、午後1時40分に終了。所要時間は過去最長だった2007年の3時間39分を1分間上回った。経営陣は、浜岡原発の運転を津波対策完了後に再開する方針を強調したのに対し、質問に立った株主からは廃炉や自然エネルギーへの転換を求める意見が相次いだ。

 総会には、過去最多だった5年前を963人上回る2688人の株主が出席。水野明久社長は、浜岡原発に関して「津波へのさらなる対策を速やかに実施し、早期運転再開を目指す」と説明した。

 中電は、原発停止で火力発電の燃料費が年間2500億円以上増える見通し。水野社長は「株主やお客さまにご心配とご迷惑をかけるが、長い目でみれば利益につながる」と強調し、浜岡原発の運転再開に理解を求めた。

 質問に立った株主からは「浜岡原発を廃止し、クリーンな電源を模索すべきだ」「再開して事故を起こした時の損害賠償をどう考えるのか」といった批判的な意見が出る一方で、「法的根拠のない停止要請を受け入れた結果、堅実な経営が苦境に立たされている」との不満も挙がった。

 総会には、取締役の選任など会社提案の5議案に加え、株主93人が浜岡原発の閉鎖や原発への依存から脱却するためのロードマップ作成など6議案を提案した。経営陣は株主提案の議案に反対を表明しており、採決の結果、反対多数で否決された。

(中日新聞)

 

この記事を印刷する

PR情報



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ