Core i7 XenサーバでオフィスのWindowsクライアントを集中管理する(エコ?)
最近中古のPCが格安で手に入るので、いくつか買ってみた。
買ってみたPCには今時Windows2000がインストールされていた。CPUはP4 2.8GHz。今でも結構なスペックである。そのままでも、もちろん使えるのだけども、この価格からしてシンクライアントにぴったりだと思った。
今、10台程度のPCのあるオフィス(PCはフル稼働)のサポートをやっている。自分はIT業界の人だから、自分たちなら、個々のPC利用者で直せるようなことも全然わからない。でも、それが普通である。
ここのサポートだけで生きていけるわけでもないので、出先からリモートで対応して直してしまいたいのだかそれもままならず、しょっちゅう行くことになる。
ここで、つらつらと書いてきたように、「Core i7でXen仮想環境をやってみる」のをずっとやってきていた。OSにはWindowsXPもWindowsServerもあった。
「これらを、集中管理できないか?」
それには、いくつかの問題があった。
1.本当にスペックがでるの? -> でた・・・・P4 2GHzもしくはそれ以上、いや自分のメインの環境より早い・・・
再起動なんて、10秒程度だ。
2.ライセンスはどうなるの? -> ボリュームライセンスやら、Empower for ISV Initiative、Action Packが
利用できれば、Core i7の8コア分の環境をつくれるのではないか。
3.シンクライアントなんてわざわざ買うの? -> 今つかってるマシンからリモートデスクトップでよし、
1CDのKnoppixに、rdesktopコマンドを起動直後に実行するようちょっと
手直しすればユーザは、それとしらずシンクライアントを使える。
4.また全部のPCにこれまで使ってたソフト再インストールするの? -> 一台の全ての必要なソフトを
インストールした仮想マシンが出来上がれば、そのイメージファイルを
ホストのLinux上でコピーするだけ。
仮想化してこれから予想されるいいこととしては、
1.再立ち上げが必要なトラブルが起きてもリモートで操作可能。
2.もともとがリモートデスクトップだから、どこからでも全ての人のPCを細かくメンテできる。
3.マシン丸ごとバックアップがとれる。例えウィルスに感染しても、クリーンなままの大本のイメージを再度コピーすれば、すぐ使える。
4.端末利用者のハードディスクの寿命の恐怖から逃れられる。・・・重要なやつのいくつかはRAID化してあるが、だいたいはシングルディスクのまま・・・よしんばデータはサーバに置いてあっても、ソフトは再インストールだし、環境はゼロから作り直し・・・あぁでもない、こうでもない、ソフトはどこだ、ありゃないわ・・・なんてことから開放される。
5.端末が壊れたときのリスクおよび時間(コスト)の低減
今なら、デスクトップマシンのHDDが故障したら、環境を作り直すまでの時間がないので新たに購入してしまうことの方が多かった。(安くスペックもあがっていたので)だが、それだと、どうしてもマシン代(OS込み)で5・6万円、他のソフトのインストールの工数5万円くらい・・・合計で10万はふっとんだ。
だが・・・それが、大本のイメージファイルのコピー・・・20GBくらいに抑えておけば10分くらいで済むだろうか・・・
さて、Knoppixにrdesktop起動とかのスクリプト追加しよう。後の準備はそれだけだ。
これまでに、試してみたこと
・8コア分の仮想マシンを同時に動かしてみる ・・・ これはLinux、Windows取り混ぜてではあるがまったく問題なし。
・現在稼動中のマシンから、ddでOSイメージを取ってきて動かす -> できた。
・Knoppix6.0.1CDからrdesktop -> マウスが動きすぎーだったのを直した。(xset m 1 2)音も出せるし、動画(カクカクだが)も動く。
ここまでで、「Xenすげー、Core i7スゲー」というのが本音。
さて、本体となるCore i7マシンを発注しよう。
10人程度のオフィスなら、リアルマシンを数台残して残りはXenにしてシンクライアント(低スペックノート)から使えば「予想されるいいこと」と「新しいことを始めるリスクを抑える」が両立できる。
低スペックノートを廃棄という非エコから、活かすというエコができるし、常時電源の入っているマシンをXenへ移せば消費電力も抑えられてエコである。(とおもう・・?)
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