東京電力の清水正孝社長と次期社長に内定している西沢俊夫常務が21日、福島県庁に佐藤雄平知事を訪ね、福島第1原発事故に関し改めて謝罪した。佐藤知事は「福島に2、3時間来ても実態は分からない。100日間くらい暮らしてみなさい」と強い口調で不満をぶつけたが、両氏はうつむいたままだった。
約10分間の会談の冒頭、清水社長が「原子力発電の信頼性を損ない、広く社会のみなさまに大きな迷惑をおかけした」と陳謝。西沢氏はほとんど口を開かず、面会後の取材に「事故収束が私の責務。会社の持てる経営資源をすべて注ぎ、精いっぱい取り組む」と語った。
清水社長は28日の株主総会で事故の責任を取って辞任し、その後の取締役会で西沢氏が社長に就く予定。【関雄輔】
毎日新聞 2011年6月21日 20時51分(最終更新 6月22日 9時13分)