息の長いアーティストは数あれど、トップアイドルでもうすぐ5年なんて唯一無二。しかもやたらと変化がめまぐるしい。誰だって好きな時期も嫌いな時期もあるだろう。嫌いなことでも大いに語れる。自分の気持ちの変遷も大いに語れる。これだけ語れる歴史を持ってることは娘。の無敵の財産だと思う。メンバー、楽曲ともこれほど変化めまぐるしいユニットはもう出ないだろう。

楽曲の大半の作詞、作曲、プロデュースはつんく(シャ乱Q)。振り付けは夏まゆみ。娘。から勇気とか頑張ることの大切さとかを感じた人も多い。しかしがんばりやさんの性格を逆手に取ったような殺人的スケジュールは可哀想と思う。

16-27歳までの男女103人へのアンケートによると、モー娘。はこれからどうなる?という質問に対し、｢まだまだ人気｣は男63%、女89%。｢そろそろヤバイ｣は男37%、女11%(｢『つんく』って最近どう?｣フロム・エーM39(2000)O)。｢モーニング娘。は、学校なんですよ。上のメンバーが下のメンバーに教えて、それの繰り返し｣。｢ランキング研究所｣東海ウォーカー第17号(2001)は｢モー娘。の中で誰が好き？｣ということで結果は、後藤1位、市井2位、安倍3位、石川4位、矢口5位。理由として｢絶対ゴマキです。歌う時もテレビに出る時も真ん中だし、なんたって1番可愛いし｣｢卒業を心から悔やんでます。なんで辞めちゃったんだよ〜｣。

矢口、加護が映画の日本語吹き替えに挑戦する。これはフジテレビ「つんくタウン」の企画で、『レズパラ』という作品で、公開日等の詳細は未定。

スッピンの中澤はかなり童顔。スッピンの中澤と｢上海の風｣の中澤と｢恋愛レボリューション21｣の中澤は同一人物とは思えないと言われる。スッピンだと眉毛がほとんどない。家族からテレビに出るときは化粧しなさいと言われる。しんどいなーと思う時にはすぐに顔に出てしまう。顔は少しキツメ。チョイと尖った上唇がいい。コンタクトレンズをしている。眉間にしわを寄せる癖がある。人を見下すような顔に見える時があるが、悪気はない。生まれ変わるとしても自分の顔でいい。

悩みは知らないうちに年をとること、体重が増えること、腕に肉がついてきたことで、そのため毎日腹筋50回している。自分の体の嫌いなところは鼻が丸いこと。犬っ鼻と言われる。話をしている時に無意識に耳たぶや鼻を触ったり、首を掻く。爪を伸ばしている。夏になるとひざの裏に湿疹が出る。

短所はすぐきれる、深く考え込むこと。年齢の話になるとむきになる。福田とあるタレントの話をしていて福田がそのタレントは｢裕ちゃんくらい年いってる｣と言ったら、おばさん扱いしていると怒った。メンバーが｢おばさん｣と言っているのを耳にすると自分のことでないかと気になる。パーマをかけたら母にそっくりに見えた。ロングヘアーにする気はあるが、髪の色を変えすぎてぼろぼろになっているのが心配。

飲食 好き嫌いは激しい。偏食する。好きな食物は蟹、肉まん、ウニ、カマボコ、うどん、もち。北海道に旅行した際、蟹を沢山食べて腹を壊した。苦手な食べ物は玉ねぎ、バナナ。料理はほとんどしないが、得意な料理は焼きうどん。好きな飲物はビール、コーラ。ビールは飲み出したら止まらないが、太るので控えている。酔ったら陽気になる。

デビューしてからは本をこよなく愛するようになった。辻や加護にも読書を勧めている。漫画は単行本ではほとんど読まない。ワイドショーが好き。iモードで芸能情報を見ている。テレビゲームはしない。運動は不得意で、無駄な動きはしないタイプ。方向音痴。玄関の真中で靴を脱いで、手で端に揃える。算盤・暗算が得意｡機械オンチ。パソコンを持っていて、メールとネットサーフに使っている。衝動買いをする。

メンバーの中では特に矢口、安倍と仲良し。三人でユニット｢つなぎ｣結成を画策中。楽屋で辻となぞなぞをした。メンバーと二人きりになるとしんみりとした話をする傾向がある。吉澤とは相対的に話が少ない。特技は｢メンバーを襲うこと。これはひとつのメンバー愛｣(｢あちゃら的モーニング娘。｣ISIZEあちゃら(2000.4)193)。メンバーにキスをよくする。しかし保田がキスしようとすると逃げる。市井と加護のファーストキスを奪う。加護から｢裕ちゃんのキスは汚い｣と言われた。

特に矢口が大好き。厚底を履いていない矢口、眉毛を描いていない矢口が好き。テレビ番組等では必ずといっていいほど、矢口の隣に座っている。可愛くて仕方ないようである。尤も矢口の第一印象はあまりよくなかった。といってもルームメイトとしてではなく、ペットとして可愛がりたい。

中澤がミニモニ。を人間に対してではなくペットや小動物を見る目で見る。ミニモニ。に娘。にはないエネルギッシュな魅力を感じている。平家みちよと親友。平家とは大阪オーディションで一緒で、一緒に新幹線に乗って関西から東京まで行った。ダンスレッスン前にビールを平家に買わせて飲んだ。

子どもの頃の正月は初詣に行き、寝正月。台風の中での下校で風に飛ばされそうになって30分で帰れるところを1時間半かかった。ドッジボールをすると、嫌いな人にばかりボールをぶつけてしまっていた。｢マイムマイム｣を｢マイム　マイム　マイム　マイム　マイム　デッカンコ｣と歌っていた。

入試の時は自分の大切なものをもっていけばいい。高校生の頃はパン屋でバイトをしていた。商品のパンをよく食べていた。遠足や運動会の前日はいつも嫌だなと思っていた。大人になったらしたかったことは楽したかった。

時々世界が自分を中心に回っていると思うことがある(中澤ワールド)。1999年に恐怖の大王が降りてくるというノストラダムスの大予言を信じていた。｢ムツゴロウ王国｣の存在を安倍に教えてもらうまで知らなかった。早く福知山から出たいと思っており、高校卒業後、大阪の企業に就職し、一人暮らしをする。

恋愛観 恋話(コイバナ)が大好き。世界で一番素晴らしいことは人を愛すること。人は子孫繁栄のために生きている。だまされやすいタイプとよく言われる。だまされたとしても自分に人を見る目がなかったと考える。恋したくなるのは疲れている時、部屋に一人でいる時。2001年は絶対デートしたい。デートするなら寺社めぐりしたい。理想のデートは水族館。｢海では邪魔なクラゲもここではキレイだね｣と言われ、夜景で締めるのが理想。

一目ぼれするタイプで、理想の結婚は電撃結婚。男性にはスッピンの方が好きと言ってほしい。好きな人に会うときはなるべくメイクしない。男らしさとは潔いところ、女らしさは三歩下がってついていくところ。恋愛でやっていけないことは必要以上にやきもちを焼くこと。くどかれるよりもくどきたい。まずは自分の言葉で自分のことをやらしくない程度にPRし、早いうちに｢好き｣と直接言う。くどかれるならば｢好きだ｣と直接言って欲しい。好きな人ができたら仕事はめちゃめちゃ燃える。恋人に溺れることはない。

嫌いな男性は優しいだけの男性、けち、不潔、泣く、嘘つき、大してかっこよくないのに俺いけてると思っている男性、甘える男性。嘘はばれなければついてもいいが、ばれるような嘘は正直に話すべき。もし恋人が帰ってきて服を脱ぎっぱなして｢メシ｣と言われたらきれる。恋人は飲める人がいい。横で烏龍茶ばかり飲まれても気を使ってしまう。

結婚願望が強く、夢は結婚。小学生の頃はつきあうという感覚はなかった。好きな先輩の卒業式で第2ボタンをもらって一緒に帰った。その先輩が使っていた机と椅子を自分の教室まで運んでいって次の日からそれで勉強した。自分の卒業式では、思いを寄せていたのだが、別々の高校に進学することになる同級生に体育館の裏に呼び出して思いを伝えた。泣く泣く恋人と別れた経験が一回だけある。

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「あ、あの！お弁当を持ってきました！」「どうぞー」ドアを開けてくれたのは安倍だった。TVと同じニコニコした笑顔で俺を見ている。「あ、あの･･･お弁当を持ってきました･･･」「ふふふ、さっきも聞いたよ」いたずらっぽく笑う安倍に俺はドキっとした。「お弁当ー！待ってましたー！」 ｢ウチもうハラペコやー！」こっちに向かって走ってくるのは・・・辻と加護だ、可愛い・・・2人とも無邪気な笑顔で笑っている。

「ね、お弁当早く頂戴」後藤の天使のような笑みでハッと我に帰る、そうだ、早く弁当を配らなければ。ん？何だか足りないような・・・あ。加護と辻は既に自分で弁当を持っていき、お互いの弁当をお腹に押し付けあうという謎の行為をしていた。「辻加護のやる事はワケ分かんないよーアハハッ」そんな後藤の可愛らしい笑い声を聞きながら俺は、幸せな気持ちで弁当を娘｡に配り始めた。少しでも長くここにいたい。もっと娘。を見ていたい。だが、あっという間に弁当を全員に配り終えてしまった。「そ、それではモーニング娘。の皆さん･･･あの、頑張ってください！」「ありがとう！」すごく名残惜しいが、俺は背を向けて楽屋を出ようとした・・・その時！

「落としちゃった・・・」 今にも消えそうな声で辻が呟く。どうやら落ちた弁当は辻の物のようだ。 「ご、ごめんのの・・・」「え？あいぼんは悪くないよ！」 「だって、だってウチがののの手を押したから落ちちゃったんだもん・・・！」加護の目から涙がポロポロとこぼれた。それにつられてか、辻も目に沢山涙を溜めている。まだ中学生の幼い女の子が泣いている。胸が詰まるようだ。…そうだ！「辻さん、加護さん！ちょっと待っててください！」

13人の視線が俺に注がれる中を歩き、俺は弁当を辻に渡した。「これ、俺の分ですけど辻さん食べてください！俺は大して腹減ってないですし、辻さんはこれから大事なコンサートなんですから遠慮しないで食べてください！」「でも・・・」「今日食べないと、もう一生食べれないモノかもしれませんよー？」ちょっと意地悪っぽく言ってみた。すると辻はニッコリ笑い、お兄さんありがとう。と言ってくれた。「それでは、今度こそ失礼します・・・皆さん頑張ってくださいね」 メンバー全員をぐるりと見て、俺は楽屋を後にした。有名店の弁当は食べられなくなったが、それ以上に得たモノが心に残った。 すごく幸せだ。今日の事は一生忘れないだろう。

「い、飯田・・・さん？どうしたんですか・・！」 緊張してる俺に美しい笑顔を向けて、飯田が小包を差し出した。「これからガードの仕事なんでしょ？パンじゃ力出ないよ。 このオニギリ食べて」 「え・・？その、どうして・・・」「･･･あのね、カオリ結構大食いなんだ、だからスタッフさんから貰うお弁当以外に　いつも自分で作ったお弁当も食べてるの。でも今日は量の多いお弁当だし・・・辻にあなたのお弁当をくれたお礼です」「飯田さん・・・」「なんてね！カオリの作ったオニギリじゃお礼になるかどうか。でも、本当にあなたには感謝してます。辻が美味しそうに食べてるんだ」「いいえ！辻さんにはあのお弁当を食べてもらいたかったし・・・あの、それに飯田さんが作ったオニギリを貰えるなんて幸せです！！」「・・・ありがとう、それじゃあね、お仕事頑張ってください」