白鵬８連覇へ死角なし　「賜杯抱く姿見せたい」と抱負

　史上初の８連覇を目指す白鵬はこの日、名古屋市緑区の宮城野部屋宿舎で記者会見し、「けいこに精進していけば、目に見えない力が出てくる。名古屋で応援してくれる人、見に来てくれる人に天皇賜杯を抱く姿を見せたい」と抱負を語った。連覇達成なら区切りの２０度目、大横綱の仲間入りとなるだけに自然と気合が入る。

　一人横綱になってから誰にも優勝を譲っていない。「目に見えない責任を感じます。もう一人いればその人に託せますが」と言うが、今のところその後継者は出そうにない。「けいこが足りない」と若手に苦言を呈した。

　若手力士の１番手には琴奨菊を挙げる。「一つの型ができている。それは武器。でも簡単に昇進できれば短期で終わる可能性だってある。壁になるのも彼のため」と心を鬼にして、本場所の土俵を踏む覚悟だ。