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【サッカー】

宮間決勝FK なでしこ白星発進

2011年6月28日 紙面から

◇女子W杯1次リーグ

 【ボーフム(ドイツ)原田公樹、浜田恵子】なでしこ白星発進−。サッカーの女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会第2日は27日、1次リーグB組の2試合を行い、6大会連続出場(前身の世界選手権を含む)の日本は、MF宮間あや(岡山湯郷)の得点などで2−1でニュージーランドに競り勝った。日本はFW永里優季(ポツダム)のゴールで先制。その後追いつかれ前半を1−1で折り返したが、後半に宮間の直接FKで勝ち越した。日本は7月1日にメキシコと第2戦を行う。大会第1日(26日)は、3連覇を狙う開催国・ドイツが1次リーグA組でカナダを2−1で下し、白星発進した。

 まるで練習時に軽くボールを蹴るかのように、宮間はゆっくりとしたモーションで決勝ゴールを蹴った。ボールはペナルティーライン上から壁を越え、約18メートル先のゴール右隅へすっぽりと吸い込まれる。決めた宮間は一直線にベンチへ走って行き、サブの選手たちに抱きついた。

 「6試合を戦い抜き、徐々に大きなチームになっていこうと思う」と試合前日(26日)に決勝までの筋書きを語った宮間。6戦を戦い抜くために絶対に必要なベンチの仲間と喜びを分かち合いたかった。

 出足は順調だった。前半6分、チームの決め事通り、中盤で一斉にプレスをかけてボールを追い込むと、MF大野忍(INAC)がボールをインターセプト。すぐに前方へ縦パスを出した。ゴール前へ走り込んだ永里が前に飛び出してきた相手GKの頭を越える絶妙な左足ループシュートで先制点を決めた。

 「体が勝手に反応した。無意識のうちにああなった。ゴールを取ることが自分の仕事ですから」と永里。試合の主導権を握る価値ある先制弾に胸を張った。

 しかしその6分後、ニュージーランドは、ハーフウエーラインから日本の左サイドの裏へロングパス。簡単にクロスを上げられ、ファーサイドからFWハーンに頭で合わせられ、同点ゴールを許してしまった。

 その後は日本がチャンスをつくるも、なかなかゴールが割れない。30度近い気温が、体力を奪っていく。ニュージーランドのロングボールと大きな体との対決で疲労度が増し、さらに深い芝が足元のボールのコントロールを狂わせた。

 一気に流れを引き寄せたのは、後半10分、佐々木監督がFW岩渕真奈(日テレ)を投入してから。同23分、岩渕が高速ドリブルで堂々と中央突破。ニュージーランドはファウルで止めるしかなく、日本は絶好の位置でFKを得て、それを宮間が決めた。3年前の北京五輪の初戦では2−2で引き分けたニュージーランドに今回は2−1で勝利。決勝進出を目指す日本は幸先のいいスタートを切った。 (原田公樹)

 

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