2011年 6月 27日
岡大の環境技術研究をベネッセが支援
福島の原発事故を機に注目が高まっている自然エネルギーの研究に産と学が連携です。岡山市のベネッセHDと岡山大学は27日次世代型太陽電池の研究を進めるための協定を結びました。締結式では、ベネッセHDの福武総一郎会長と岡大の森田潔学長が、ベネッセの資金提供などを盛り込んだ協定書に調印しました。ベネッセHDが資金提供するのは、岡大の池田直教授が取り組んでいる次世代型太陽電池の研究です。グリーンフェライトと名付けられた酸化鉄を素材に用いることで、従来のシリコンを使った太陽電池と比べ、価格を10分の1程度に抑えられることや、雨の日や夜間の発電も期待することが出来ます。資金提供は3年間で約2千万円で、研究者の確保などに充てられるということです。福武会長は、研究の成果を一企業が独占するのではなく、広く社会に還元したいと話しました。

新型フリーゲージトレイン公開
車輪の幅を変えて新幹線と在来線の両方を走ることができるフリーゲージトレインの走行試験が香川と愛媛を結ぶ予讃線で始まります。香川県多度津町で車両が公開されました。フリーゲージトレインは九州新幹線長崎ルートへの導入を目指しているもので、今回の試験には従来よりも小型・軽量化された新しい車両が使われます。走行試験はこれまで九州でも行われていて新幹線区間で最高速度が時速270キロと従来に比べ70キロスピードアップし、在来線でも時速130キロ出ることが確認されました。しかし国交省の報告によりますとカーブでの速度の維持が課題となっていてカーブが多い四国の路線でスピードを上げたまま走れるかどうかなどを検証します。走行試験は香川県と愛媛県を結ぶ予讃線で28日未明から始まり、来年度にかけてカーブでの走行性能や車両の耐久性などを調べることにしています。

四角いスイカ出荷始まる
ちょっと変わった夏の風物詩が早くもお目見えです。観賞用として人気がある四角いスイカの出荷が善通寺市で始まりました。このスイカは四角い強化プラスチックの中で栽培したもので、約30年前から善通寺市の農家で作られています。今年は早い梅雨入りで日照不足などの影響があり全体の出荷量は約350個と例年より少なめとなりました。値段は1個1万2000円〜1万3000円ですが、今年は東日本大震災で被災した子供たちに鑑賞してもらおうと、東北地方に10個ほど贈られるということです。残念ながら生育途中で収穫するため食用には向きませんが、適度な温度管理をすれば1年ぐらい持つということです。

春の叙勲伝達式
長年に渡り、様々な分野で社会に貢献した人に贈られる春の叙勲の伝達式が岡山県庁で行われました。伝達式には地方自治や社会福祉などの分野で春の叙勲を受章した岡山県内の21人が出席しました。そして、元県視覚障害者協会会長で旭日双光章を受章した起塚英昭さんなど1人1人に石井知事から勲記と勲章が手渡されました。岡山県関係では県内・県外居住者合わせて71人が春の叙勲を受章しています。