「食中毒で厚労相、衛生基準「強制力あれば…」」の記事詳細：イザ！

　細川律夫厚生労働相は６日の会見で、焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」で発生した集団食中毒に絡み、これまで全国に通知していた生食用食肉の衛生基準に罰則がなかったことについて「法律的な強制力がある形での行政ができていれば、こういうことがおこらなかったと私も率直に思う」と述べ、行政の不備を認めた。

関連記事

• 食肉の生食、法規制で罰則適用へ　ユッ…
• 生食用牛肉“流通していない”　国の基…

記事本文の続き　生食用食肉について、厚労省は平成１０年、肉から糞（ふん）便系大腸菌群やサルモネラ属菌が検出してはならず、加工の際は衛生管理が徹底された施設で肉の表面を削り取る「トリミング」を実施する、などとする「生食用食肉の衛生基準」を全国に通知。しかし、通知は行政指導にとどまっており、違反自体に対する罰則はなかった。

　今回の集団食中毒を受け、厚労省は食品衛生法に基づき、罰則規定のある基準を新たに設ける方向で検討を開始。あわせて各都道府県に生食の食肉を取り扱う飲食店などを対象に緊急調査を行うよう通知している。

　細川厚労相は「今回調査を行い、法律的な意味での刑事罰、行政罰ができるような形で（規制を）検討しなければならないと思う。これはこれまでの反省も含めた上での検討だ」とした。