2011年6月18日19時12分
凶作や天災に備えて政府がコメを買い上げる「備蓄米」への入札を、農家が敬遠している。東日本大震災の影響で、2011年産のコメ相場が高くなりそうだと値踏みしているためだ。
農林水産省が17日に公表した11年産の第6回入札の結果は、約13万トンの提示に対し、落札は50トンどまり。5月末から6月初めの4、5回目の入札は、ともに落札ゼロだった。
備蓄米は今年から買い上げ方式を変更。政府が買い上げる量を毎年20万トンに固定し、5年後に飼料用米として放出するルールに変わった。裁量的な買い上げによりコメの需給に影響を与えないための政策変更で、農業団体も要望してきた。
東日本大震災で原発の「安全神話」は崩れた。北海道にも、道内の約4割の電力を供給している泊原発がある。防災対策はどうなっているのか。対岸で建設が進む青森・大間原発と、どう向き合うのか。