2011年6月24日16時11分
大阪府警西淀川署の男性巡査部長(39)が暴力団関係者の不動産会社元役員(41)から現金を受け取ったとされる問題で、6年前に元役員が絡んだ暴行事件を巡査部長が担当し、刑事処分が見送られていたことが捜査関係者への取材でわかった。事件は行政処分で済まされており、府警はこれをきっかけに、両者の癒着が始まったとみている。
捜査関係者によると、2005年、飲食店の20代の男性店長(当時)が店を辞めようとした際に、売上金数十万円を持って逃げ、暴行を受ける事件があった。この店を運営していたのが、暴力団関係者が役員を務めていた不動産会社(大阪市西区、今年5月に解散)で、店長に暴行したのもこの元役員の知人らだった。
店長は顔などを殴られけがを負い、吹田署に被害届を提出。府警本部の暴力団対策課(現・捜査4課暴力団対策室)から03年3月に同署に異動し、当時、刑事課暴力犯係にいた巡査部長が事件を担当することになった。