2011年6月23日3時35分
環境省は22日、レジャー客が遊泳する海水浴場や河川、湖での放射性セシウムの基準を「水1リットル当たり50ベクレル以下」とする方針を固めた。飲料水の基準値200ベクレルよりも厳しい。23日にも原子力安全委員会に示し、今月中に都道府県に通知する予定だ。
基準づくりにあたって当初は、飲料水の基準を適用することを想定していた。しかし専門家から「レジャーでの被曝(ひばく)はなるべく抑えるべきだ」との指摘を多く受け、厳しく設定した。
水中のセシウムが1リットル当たり50ベクレルの海や湖で、毎日5時間泳いだ場合を想定。水を1日当たり1リットルのみ込み、皮膚を通して体内に入ったとしても、夏の2カ月間の被曝量は0.1ミリシーベルト以下になるという。