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【放射能漏れ】核燃料、完全露出し溶融 調整した水位計で測定 福島第1原発1号機
2011.5.12 11:48
東京電力は12日、福島第1原発1号機で、調整をした水位計で原子炉圧力容器内の水位を測定したところ、水位は通常時の燃料上端から5メートル以下で、長さ4メートルの燃料が完全に露出して溶け落ち、圧力容器底の水で冷やされているとみられると発表した。
調整前の測定では、約1・5~1・7メートルが露出している状態とされていたため、想定外の低水位。ただ圧力容器の表面温度は、上部から下部まで100~120度と比較的低く、東電は「(燃料の)冷却はできている」と強調している。
東電は燃料を冷やすために圧力容器内に毎時6~8トンの注水を続けていたが、対策が的確でなかったおそれがある。1号機は新たな冷却システムの設置を準備しているが、いまだに圧力容器内の状態を把握しきれていないことで、今後の計画にも影響しそうだ。
東電はこれまで、炉心の損傷割合は55%と推定していた。
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