とにかく裏
□タッチペン
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『おじゃましますっ』
今日はオフだと伝えると、**が宿舎にやってきた。
夜だからバレないとかなんとか思ったのだろう、案の定パジャマ姿。
フリース生地で、クリーム色にさくらんぼの絵柄のパーカーと、同じ柄のショートパンツ。
……無防備。だけど可愛い。
「**。俺、さくらんぼ食べたい」
『ないよ、そんなもの』
辛らつな言葉に、ぎょっとする。
「違うよ。さくらんぼの服着てる、**が食べたいの」
『え、やだ』
……いつも通り、ツンツンな**ちゃん。
いつもなら、それでもしつこく**に構うけれど、今日はちょっと違う。
「……あっそ、」
そういって俺は、**のかばんからピンク色のDSを取って、ベッドに寝転がった。
そして、うつぶせになって、DSのスイッチを入れる。
ぴろーんとかなんとか機械音がして、DSが起動した。
俺は**に目もくれず、DSを操作し始める。
……うわ、信じられない。みたいな顔をした**が、のそのそベッドに上がって、俺に覆いかぶさる。
けど、俺はDSに夢中で、無視を決め込んでいた。
『キュヒョンが私のこと呼んだくせに、ゲームするの?』
俺の肩を揺すって訴えかける**に振り返り、「ばーか」と一言吐いてタッチペンを**の額に軽く叩きつけた。
**の恨めしげな顔を見て、俺は満足したようにDSに視線を戻した。
すると、**は俺の手から、タッチペンを奪い取った。
……なんだ、やっぱり構って欲しいんじゃん。
『私とDS、どっちが大事なの?』
タッチペンを俺の額に押し付けながら言う。
「……なに、遊んで欲しいの?」
『ていうか、そのDS私のだよ』
「へえ。これ好きなんだ」
『嫌いだったら買わないよ』
俺はもう一度「へえ」と相槌をうってからパタンと画面を閉じて、机の上に乗せた。
そして、**の腰を持ち上げて俯せに押し倒し、今度は俺が跨がる。
**の手から、タッチペンを奪い取った。
『ちょっと!返してっ…』
俺が覆いかぶさってるから、**は俺に手が届かない。
ペンを取ろうとして仰向けになった**の手をベッドに縫いとめて、俺はにっこり笑った。
「そんなにDS好きなら、たくさんタッチしてあげる」
怪訝な顔して俺を見上げる**は、俺の性欲を掻き立てた。
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