中韓炎上…韓国人学者「漢字はわが祖先が発明、中国の学界も承認」

  中国紙環球時報は21日付で、韓国で言語学の権威的である仁済大学の陳泰夏(チン・テハ)客員教授がこのほど「漢字は韓国人の祖先が創造した文字。中国の学界も承認している」と発表したと報じた。中国のインターネットに掲載された同記事には、反発のコメントが殺到した。

  陳教授は「漢字は中国の文字でない。われわれの祖先である東夷族が創造したもので、われわれのも自他。中国の学界も、この歴史的事実を認めている。韓国だけが知らない」などの考えを示した。

  韓国のインターネットでは陳教授の説を支持する書き込みが多くみられる。「漢字は韓国人の祖先である東夷族による甲骨文から発達した文字だ。中国の学者の林語堂や王玉哲なども漢字の起源を研究し、東夷族の文化遺産と認めた。漢字はすべて東夷族が創造したものだ。孔子も東夷族が築いた殷の子孫だ」など、相当に長文のコメントもある。

  中国のインターネットでは、陳教授の“説”に対する反発が殺到した。「自分の国の歴史を漢字で書いてきたので恥辱感があるのだろう」、「中国人の祖先が韓国人を創造したのだよ」、「ノーベル恥知らず賞の最有力候補」、「中国も日本も韓国を植民地支配した。特に中国(は長かった)。だから卑屈にも、中国と日本のすべてのものは韓国が創造したというのだよ。しばらくしたら、“米国パパ”のことも、韓国が創造したと言い出すぞ」などの書き込みが並んだ。

  環球時報は、陳教授の説は韓国の保守系メディアが紹介しただけで、他の主要媒体はほぼ沈黙していると紹介。ここ数年、中韓の民間で、文化遺産などにかんする争議が多発しているが、両国政府はこの問題をおおむね避けているとの見方を示した。

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◆解説◆
  東夷とは黄河中流域から見て「東の(劣った)民族」の意。当初は山東省や江蘇省の民族だったが、秦以降は朝鮮半島や日本列島、現在の中国東北部の民族を指すようになるなど、「中華」の範囲が広がるにつれ、遠く離れた地域の民族を指すようになった。

  現在の「韓国人」の祖先に相当する民族が朝鮮半島の外の現・中国東北地方などにも分布していたことは事実。日本の奈良・平安時代に東北地方や沿海州などにあった渤海国が日本に派遣した使節に対して、日本側は新羅語の担当者が通訳を務めたという。言語面で、きわめて近かったと考えてよい。渤海国の使節が「肉やニンニクを好んだ」などの記述もある。(編集担当:如月隼人)

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