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幌延深地層研究センター【概要】 印刷用ページへ

  
  
独立行政法人日本原子力研究開発機構 幌延深地層研究センターの概要についてご説明いたします。
  
  
   幌延深地層研究センターについて
   幌延町で繰り広げられる”深地層の研究”の概要(平成17年10月現在)
   研究テーマと研究の概要
   研究調査のスケジュール
   施設計画
   幌延深地層研究センターの事業活動
   お問合せ先

  
   
幌延深地層研究センターのホームページはこちらからご覧いただけます。
  
   幌延深地層研究センターホームページ
  
  
  
  
  
幌延深地層研究センターについて
  
原子力発電所から出る使用済燃料から、燃料としてまだ使えるウランとプルトニウムを回収した後に残る高レベル放射性廃棄物を、最終的に地下深い地層中に処分することは、国の基本方針となっています。
(独)日本原子力研究開発機構の幌延深地層研究センターは国の研究機関として、高レベル放射性廃棄物の地層処分技術に関する研究開発として地層科学研究や地層処分研究開発を行うことにより、地層処分の技術的な信頼性を、実際の深地層での試験研究等を通じて確認することを目的に設置されました。


幌延深地層研究センターで行う高レベル放射性廃棄物の地層処分技術に関する研究開発は、地球科学の幅広い分野にわたるものであり、学術研究などにも広く寄与するものとして、幌延町では地域経済の活性化やマチづくりへの利活用を積極的に進めていきたいと考えています。

幌延町では、幌延深地層研究センターが実施する研究に対する地元及び北海道の理解と協力を得ていくために、@研究を進めるにあたり、研究実施区域に研究期間中はもとより研究終了後にも放射性廃棄物を持込むこと、使用することはありません。A深地層の研究施設を最終処分の実施主体に譲渡したり貸与することはなく、研究終了後は研究施設を閉鎖し、地下施設を埋め戻します。B研究実施区域は将来とも放射性廃棄物の最終処分場とはせず、幌延町には放射性廃棄物の中間貯蔵施設を設置することはありません。 などについて、国、北海道、(独)日本原子力研究開発機構との間で『幌延町における深地層の研究に関する協定書』(平成12年11月16日)を締結しています。
  
  
  
  
  
  
幌延町で繰り広げられる”深地層の研究“の概要(平成18年2月現在)
  
幌延深地層研究センターは、平成13年3月に調査研究を開始し、同年4月に開設されました。事業年度で見てみると、現在は平成18年度に当たり、研究を開始してから7年目の事業年度であり、第2段階の立坑を掘削しながら調査研究を行う年にあたります。一方、施設計画においては、新たな研究所用地の造成工事(主に緑化工事)と、研究管理棟、試験棟等の建設工事が完了し事務所を移転。平成18年2月27日より新事務所での業務を開始しております。このように着実に進展する幌延深地層研究センターでの研究活動の概要について紹介します。
  

  
  
  
  
  
  
研究テーマと研究の概要
  
■地層科学研究
  
”地下はどうなっているのか” ”なぜそんな仕組みになっているのか” そして ”将来はどうなるのか”を明らかにする研究が「地層科学研究」です。地下水や岩盤などの性質を調べることを通じ、地下深部の地質環境を把握するための技術開発を行い、地層処分研究開発の基盤とすることが考えられています。
  
平成16年度は、「地質環境調査技術開発」として、物理探査や地質調査、表層水理調査、ボーリング調査を行うと共に、これまでの調査により得られたデータに基づいて、地質環境のモデル化が行われました。また、「地質環境モニタリング技術の開発」では、平成15年度までに設置した長期モニタリング機器による観測を継続すると共に、平成15年度に掘削したボーリング孔(試錐孔)への長期モニタリング機器の設置を行い、地下水の圧力などの観測が行われました。「深地層における工学的技術の基礎の開発」では、地下施設の実施設計が行われました。「地質環境の長期安定性に関する研究」では、平成14、15年度にボーリング孔(試錐孔)および地表に設置した地震計、GPS※1(Global Positioning System:汎地球観測システム)観測機器、電磁波探査※2機器による観測が行われました。
  
※1:米国で開発されたもので、地球を周回する20数個の人工衛星からの電波を地上で受信し、受信基地の位置座標を精密に計測するシステムで、現在、カーナビゲーションなどに利用されています。
※2:太陽の黒点活動などに起因する電磁波(一次電磁波)が地球に入射した際に、地下の地質構造を反映した新たな二次電磁波を発生させます。電磁探査は、この二次電磁波を測定し、地下の地質構造を推定する方法です。
  
  

  
【地質調査の様子】
  

  
【河川流量調査の様子】

  
【ボーリング調査の様子】
  
■地層処分研究開発
  
実際に地下深部で、処分システムの設計・施工が可能かどうかを確認します。工学的技術はもちろんのこと、研究の成果をそのつどモデルに反映させて、安全性を評価する技術の信頼性を高める研究も行っています。
  
平成16年度の地層処分研究開発では、第2段階以降の計画を具体化するために、幌延の地下水を用いた緩衝材の膨潤に関する室内試験、低アルカリ性コンクリート材料に関する室内試験などが実施されました。また、安全評価において扱うべき重要な地質環境データの項目や現象の整理、並びにデータに求められる量や精度などの検討が行われました。
  
  
  
  
  
  
研究・調査の工程について
  
調査研究の期間は約20年間で、1.地上から、 2.坑道掘削(地下施設建設)時、 3.地下施設での、と3段階に分けられます。現在は平成17年度に当たり、研究を開始してから6年目の事業年度となります。
  
  
  
  
  
  
  
施設計画
  
研究所用地に関わる施設計画と進捗状況は次のとおりです。
  
  
  
  
  
  
  
  
幌延深地層研究センターの事業活動
  
■開かれた研究
  
幌延深地層研究センターで実施される研究は、地球科学の幅広い分野にあたるものであり、学術研究に寄与することからも、広く関連する国内外における研究機関の専門家の参加を得て進められています。

※連携する研究機関
埼玉大学、静岡大学、山口大学、京都大学、北海道大学、財団法人 北海道科学技術振興センター 幌延地圏環境研究所、Nagra(スイス放射性廃棄物管理協同組合)、SNL(サンディア国立研究所)など

  
  
■平成16年度の活動
  
「地域の皆様への成果報告会」として、昨年6月に前年度の調査研究成果報告会が幌延町公民館で開催されました。毎年開催される年中行事として定着しています。
 
  
【調査研究成果報告会の様子】
  
  
【三大研究機関見学ツアーの様子】
  
   
7月には、幌延町が主催する「幌延町三大研究機関見学ツアー」に参画し、研究所用地造成工事現場の見学や、コントロール試錐(ボーリング)についての説明、地下深くから採取したコア岩石や化石に実際に触って頂くなどの町民に対する説明・見学会に協力していただきました。
  
9月には、北海道経済産業局と幌延町が主催する「おもしろ科学館 2004 in ほろのべ」(開催:幌延町総合体育館)に参画し、地下研究施設の模型や試錐(ボーリング)によって掘り出されたコアのほか、試錐に使用する道具や化石などを展示し、研究活動を分かりやすく紹介していただきました。
   
  
【おもしろ科学館の様子】
  
  
  
【国際会議の様子】
  
   
10月には、「深地層の研究計画に関する国際会議」を幌延町公民館で開催され、堆積岩を対象とした深地層の研究の現状やこれから建設される地下研究施設を利用した研究計画概要などについて、海外研究者と活発な討論が行われました。
  
12月には、「第4回 幌延フォーラム」を幌延町公民館で開催され、講師として、「NHKニュースおはよう日本」でおなじみの気象予報士 村山貢司さんをお招きし、「異常気象はなぜ起るか -地球環境の諸問題-」というテーマでご講演頂きました。
   
  
【村山さんの講演の様子】
  
  
  
  
  
  
  

お問い合わせ先
  
独立行政法人 日本原子力研究開発機構 幌延深地層研究センター

〒098-3224
北海道天塩郡幌延町北進432番2
TEL:01632-5-2022
FAX:01632-5-2033

  
http://www.jaea.go.jp/04/horonobe/
  
  
  
  
  
  
  
  

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幌延町における深地層の研究に関する協定書(平成12年11月16日)
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