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美姫、準備期間短く…欠場へ/フィギュア (2/2ページ)

2011.6.27 05:03
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 4年ぶり2度目の世界女王に返り咲いた美姫が、来季前半戦のGPシリーズを“休養”する可能性が浮上した。

 昨季は3月に発生した東日本大震災と原発事故の影響で、3月末に行われる予定だった世界選手権東京大会が中止。1カ月遅れでモスクワ大会が開催されたためシーズン終了がずれ込み、選手は来季に向けた準備期間の短縮を余儀なくされた。

 美姫も、例年では現段階で一段落しているはずの来季の試合用の新プログラムの振り付けが未完成。25日に都内で行われた日本連盟の表彰祝賀会では来季について「(今夏)出演予定のショーが終わってから考える」と明言を避けていた。

 10月末開幕の来季GP全6戦の出場選手は、早ければ27日にもISUから発表される。美姫は欠場を決めたが、GPは前季の世界選手権上位6人が優先出場権を持ち、出場自体は強制ではないものの参加するのが通例。ある日本連盟幹部は「多くの選手が欠場を表明すれば、GPが成り立たなくなる。安藤がGPだけ欠場するといえば、日本へのなんらかのペナルティーもあり得る」と指摘する。

 ISUと日本連盟では、現世界女王でもある美姫の欠場の是非についてすでに協議。場合によってはエントリーのみが行われ、その上で出場を回避する事態になることもあり得るという。

 来季の全日本選手権以降については欠場の意思を表明していないが、美姫がGPを欠場すれば04年のシニアデビュー以来初めて。五輪出場権などがかからない来季は、バンクーバー五輪金メダルの金妍児(韓国)もGP欠場を表明済み。常に最前線で戦ってきた23歳の美姫も、最大の目標となる14年ソチ五輪に向け、休養を取って力を蓄えたい希望があるようだ。

(紙面から)



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