お話変わってここはおなじみの惑星我が地球。
リンゴを食べている少年。
えっ、ここにもオニオンが?いや、違った。この子は確か、桃太郎という名前。
子供達は桃太郎少年をいじめる。
子供「桃太郎、お前桃から生まれたんだろ!?だからパパもママもいないんだろ!?」
桃太郎「違うわい!死んだお父さんが桃太郎という名前をつけてくれたんだい!」
子供「嘘つけ!お前は桃から生まれたんだよ、だから父さんも母さんもいないんだよ」
桃太郎「違うわい!」
子供「違わない!桃から生まれた泣き虫桃太郎ー!」
桃太郎は逃げる。追う子供達。
そこにはダンとゲン、百子とトオル、カオルがいた。
子供「あっ、MACの隊長だ!」
子供「ちぇっ、隠れやがって」
子供「桃太郎さん、桃太郎さん、鬼退治にはいかないの?」
そんな子供達を見かねてダンは言う。
ダン「仲良く遊ばなきゃダメじゃないか!」
子供「だってももちゃん、弱虫すぎて面白くないんだもん」
ゲン「じゃあ、君達は弱い者いじめをしているのかい?」
その言葉に気まずくなったのか、子供達は逃げていく。
桃太郎「僕にお父さんもお母さんもいないからみんないい気になっていじめるんだ」
ゲン「そんな事ぐらいで泣きべそかいちゃダメだ!」
桃太郎「うん!……シンちゃんもキリちゃんもナッちゃんも僕にやっつけられて逃げて行きました、と日記には書いておこう」
その言葉に笑う一同。桃太郎は言う。
桃太郎「喧嘩は嫌いなんだ。でも皆を苦しめる本当の鬼みたいな奴が出てきたらきっとやっつけてやるんだ!」
ダン「うん、えらいぞ!」
百子「ももちゃん、私もももちゃんっていうのよ」
トオル「一緒に遊ぼう」
カオル「本当に鬼ごっこしましょうよ」
桃太郎「サンキュー。でも、おじいちゃんとおばあちゃんが待ってるから。さよなら」
その時、ダンのマックシーバーに反応が。「モロボシだ」
MAC基地の白川隊員。
白川「怪獣です、VX103地点から東に向かっています!」
ダン「よし、マッキー2号を回してくれ」
惑星アップルからニワトリに追われて逃げてきた怪獣オニオンは、果物の豊富な秋の地球を襲ってきたのです。
リンゴの枝をむしりとって食べるオニオン。
惑星アップルのリンゴと違ってしっかり普通サイズのリンゴである。
地上では大騒ぎになっていた。
桃太郎「おばあちゃん!おじいちゃん!」
おじいさん「桃太郎!」
おばあさん「どこにいってたんだい?」
桃太郎「僕のように早く逃げないと怪獣がくるよ!」
みんな避難するが、おじいさん達の店はオニオンに荒らされてしまう。
おばあさん「どうすればいいのかねぇ……お店は潰されちゃうし……」
その時、ダンとゲン、白土隊員の乗ったマッキー2号と梶田隊員のマッキー3号が現れる。
ダン「青鬼みたいな奴だなぁ」
ゲン「桃太郎に会ったと思ったら今度は鬼ですか」
ダン「しかし、この鬼は我々が退治しなくちゃならん。マッキー3号!右側面から攻撃用意!」
梶田「了解!」
ダン「撃て!」
攻撃を仕掛けるMACだが、オニオンは蒼い煙を吐いた。苦しみだす隊員達。
鬼の目にも涙、この鬼みたいな怪獣オニオンはタマネギのにおいのする霧を吐いて人間に涙を流させるんだから、ふざけてるねぇ。
さらに調子づいて手にした金棒で家を潰して爆発されていくオニオン。
ゲン「隊長!新兵器を使いましょう!このままだと……被害が広がる一方です!」
ダンはタマネギの霧にやられているらしい。
ゲン「隊長!」
ダン「……よし、やってみよう」
ゲン「よぉーし!」
MACが開発したばかりの新兵器・麻酔弾が今使われようとしています。でも、効くのかねぇ。
マッキー2号の下部から麻酔弾が出てきてオニオンのへそにささる。
そして注射式に中の麻酔が注入されていく。
君、注射好き?この怪獣オニオンも注射は大嫌いなんだ。だからものすごく怒ってしまったんだよ。
オニオンは暴れまわろうとするものの、フラフラして倒れてしまった。
ゲン「やったやったぁー!あははははっ!効くなぁ〜!」
ダン「……効果が早すぎる」
ゲン「思っていたより、強力な武器だったんですよ」
ダン「ゲン……気をつけろ」
オニオンは突然起き上がると両手でマッキー2号と3号を叩き潰した。
「うわああああっ!」
・視聴した感想
ある意味伝説にまで上り詰めた今回のお話。
民話ベース、登場人物の陽性化、そして絶妙なナレーションで
そのボルテージはウルトラマンタロウのそれを上回っています。
レオ史上最も明るい、そして最も浮いた話として良くも悪くも語り継がれています。
桃太郎に愉快な鬼、そしてレオもこの話限りの技を使ったり、
まさしく何でもありの話となっています。
俺としては楽しく観れたんですが、初期の雰囲気とは全く違うので拒否される事が多いのも分かるかなぁ、と。
新兵器よりガスで大騒動だったり、フレンドリーな空気だったりでほのぼのなのが目立った今回のMACでした。