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折り畳めるヘルメット「タタメット」 震災後に注文殺到

2011年6月8日16時33分

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写真:色の種類が多いカクメットは「重ねられて収納に便利」と森田法勝社長(右)。隣で頭にかぶっているのがタタメット=東京・日本橋拡大色の種類が多いカクメットは「重ねられて収納に便利」と森田法勝社長(右)。隣で頭にかぶっているのがタタメット=東京・日本橋

写真:タタメットを畳んだ状態。2枚の平面を真ん中のピンにひっかけて固定してある。拡大タタメットを畳んだ状態。2枚の平面を真ん中のピンにひっかけて固定してある。

写真:ピンにひっかけていた平面を広げ、両端を持って内側に押す拡大ピンにひっかけていた平面を広げ、両端を持って内側に押す

写真:そのまま押し込むと、頭頂部の両側にあるかぎ針状の部品が穴に引っかかり、固定される拡大そのまま押し込むと、頭頂部の両側にあるかぎ針状の部品が穴に引っかかり、固定される

 群馬生まれの折り畳めるヘルメット「タタメット」が売れている。東日本大震災直後から注文が殺到、納品まで4カ月待ちという。

 2枚重ねのポリプロピレン樹脂の平面を両端から内側に押し込むと、湾曲した立体に。畳むと厚さが3.5センチ程度で、収納も持ち運びもしやすい。

 開発したのは、製品デザインのイエロー(本社・東京都)。館林市出身の森田法勝社長(52)が、2005年の福岡沖地震でビルから割れたガラスが降り注ぐテレビ映像を見て、子供でも持ち運べるヘルメットを作ろうと思い立った。

 藤岡市の進和化学工業が製品化を即決。並木康孝社長自ら試作品をかぶり、れんがを落としてもらうなどの試験を重ねた。車のバンパーのように衝撃を吸収する方法を思いつき、軟らかいが安全なヘルメットを完成させた。

 厚生労働省の保護帽規格に合格、08年1月に発売した。

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