自民党の浜田和幸参議院議員は、枝野官房長官から政務官への就任を要請され、これを受け入れたいとして自民党を離党する意向を固め、参議院自民党の幹部に伝えました。
菅総理大臣は、東日本大震災の復興担当大臣が新設されるのを機に、復興に与野党を超えて取り組む態勢を作りたいとして、国民新党の亀井代表らと協議して、人事の検討を進めています。こうしたなかで、自民党の浜田和幸参議院議員は、枝野官房長官から政務官への就任を要請され、これを受け入れたいとして、自民党を離党する意向を固め、参議院自民党の幹部に伝えました。このあと、浜田氏は記者会見し「枝野官房長官からは、26日の夕刻、復興対策本部に政務官として入ってもらいたいという申し出があった。国際協力などの経験を生かして協力してもらいたいということだった」と述べました。そのうえで、浜田氏は「1人の国会議員として大きな岐路に立っており、決断すべきときだと考えている。国難の中で、菅政権の足を引っ張っているような時間はなく、与野党が協力する道筋をつけたい。27日中に結論を出したい」と述べました。浜田氏は58歳。国際政治学者として、テレビのコメンテーターなどを務めたあと、去年の参議院選挙の鳥取選挙区に自民党から立候補して初当選しました。菅総理大臣が、今回の人事で自民党の参議院議員の取り込みを図る動きに出たことについて、野党側が反発するのは必至で、延長国会の法案審議にも影響を与えることが予想されます。