• スマートフォンでゲンダイが読める!
  • ペテン首相の退陣表明
  • 東日本大震災関連情報
  • 緊急提言 天木直人
  • 小笠原道大のルーツ
  • 震災大不況に備えろ どうなるこの業界と仕事



  • 小沢強制起訴の虚構
  • 狂気と正気の狭間で
  • 溝口敦の斬り込み時評
  • 高橋乗宣の日本経済一歩先の真相
  • 厚労省
トップ > 政治・社会 > 猛暑日続く東京だが…練馬区だけ異常にクソ暑いのはなぜだ

猛暑日続く東京だが…練馬区だけ異常にクソ暑いのはなぜだ

【政治・経済】

2010年7月24日 掲載

元凶はアノ男か!?

 今や日本屈指の灼熱地帯である。東京・練馬区は連日、クソ暑い日が続いている。23日の最高気温は今年最高の37.7度。全国7番目の暑さとなり、5日連続で35度以上の猛暑日となった。
 東京都心との最高気温の差は、常に2度以上はある。海岸から遠く離れ、大きな河川も流れていない地域なので、暑いのは当然かもしれない。しかし、過去30年の間でグングン気温が上昇しているのだ。
 気象庁の観測が残る1977年には気温30度以上の真夏日が、年間33日しかなかったが、観測史上最高となった04年には81日を記録した。今年はすでに32日となり、観測史上最高を上回るペースで推移している。
 どうして、練馬区がこんなにクソ暑くなったのか。ヒートアイランド研究の権威で、首都大学東京名誉教授の三上岳彦氏(都市気候・気候変動学)は、こう言う。
「練馬区は、池袋や新宿など副都心部の北西部に位置する。7~9月に東京湾から都心に向けて吹く海風のちょうど風下にあたります。副都心のビル群は、冷房施設やオフィス機器など熱や水蒸気の発生源。東京湾からの海風が副都心を通過すると、上空の温度は猛烈な勢いで上昇します。その熱気が練馬区に流れてくることで、激しく気温を引き上げるわけです」
 さらに練馬区の熱帯化を加速させたのが、小泉政治の規制緩和策だ。「都市再生」と銘打って、都心のビル建設の容積率を最大1200%に緩和し、汐留地区などの臨海部に巨大ビル群が近接して立ち並ぶ結果となった。
「都心に巨大ビルが増えれば、それだけ都心部の上空を流れる熱気は増す。臨海部のビル群が、冷たい海風を妨げる“壁”にもなって、都心の熱気をさらに押し上げる結果にもなっています」(三上岳彦氏)
 怒れ練馬区民だが、こうもクソ暑いと、その元気も出ないか……。
~2010年7月24日以前の記事~

  • ウェブから検索 サイト内から検索
  • オススメ情報

    恋愛

    ビジネス

    家電

    悩み