【うわさの真偽】
不可解なGS
【政治・経済】
2011年5月24日 掲載
米ゴールドマン・サックス(GS)は6月2日と3日、国内外の投資家など約300人を招きカンファレンス(会議)を予定。目玉は何と、小泉元首相の講演だとか。しかしGSは、5月16日付のリポートで、アジア・ポートフォリオ戦略における日本株の投資ウエートを従来の「中立」から「引き下げ」とした。日本株の投資ウエート引き下げを提唱するため、わざわざ国内外の投資家を集める真意はどこにあるのか。理解に苦しむが、「事前に売り指令を出すことで、大口投資家に安いところを買わせようとしているのでは?」とうがった見方をする市場関係者も。
●目立つM&A
武田薬品工業がスイスの製薬大手ナイコメッドを、東芝もスイスのスマートメーター(通信機能付き電力量計)製造大手ランディス・ギアをそれぞれ買収するなど、日本企業による大型M&Aが目立つ。日本の経済成長に限界を感じて海外展開をもくろむも、震災が動きを加速させたことも背景か。震災後、東北地方を中心に国内の設備投資を優先させるよう当局の指導が入り、海外の設備投資が思うに任せない。ならばM&Aで手っ取り早く海外シェアを伸ばす方針へ。そんな成長企業の株価が買収資金の調達懸念で低迷したところは、チャンスだろう。
●目立つM&A
武田薬品工業がスイスの製薬大手ナイコメッドを、東芝もスイスのスマートメーター(通信機能付き電力量計)製造大手ランディス・ギアをそれぞれ買収するなど、日本企業による大型M&Aが目立つ。日本の経済成長に限界を感じて海外展開をもくろむも、震災が動きを加速させたことも背景か。震災後、東北地方を中心に国内の設備投資を優先させるよう当局の指導が入り、海外の設備投資が思うに任せない。ならばM&Aで手っ取り早く海外シェアを伸ばす方針へ。そんな成長企業の株価が買収資金の調達懸念で低迷したところは、チャンスだろう。