「件名」の書き方や「CC」「BCC」の使い方など、基本的なマナーと機能を理解してメールソフトを賢く使えば、仕事の相手と円滑に電子メールをやり取りすることはむずかしくありません。ただし、文面が誤字脱字だらけでは本末転倒、相手の心証を悪くします。書名の入れ忘れも、いいかげんな印象を与えます。マイクロソフト製メールソフト「Windows Live Mail（ウィンドウズ・ライブ・メール）」の画面写真を多数参考にしながら、誤字脱字を効率よく抑えるワザをお伝えしましょう。

　これまでの４回の連載でさまざまなメールのマナーを紹介してきたが、いくらマナーが完璧でも、肝心の文面が誤字脱字だらけでは台無しだ（図１）。万が一、先方の名前や会議の日時などにミスがあれば、とんでもない失態になる。ここでは誤字脱字を減らすテクニックを紹介しよう。

　まずは、Windows（ウィンドウズ）パソコンに標準搭載されている日本語入力ソフト「IME」を使ったワザを披露する（図２）。IMEには、単語登録機能がある。頻繁に入力するフレーズを登録しておけばミスが減るうえ、短時間であいさつ文などを入力できる。

　例えば「お世話になっております。」を「おせ」という読みで登録すると、それ以降は「おせ」と入力して変換するだけで「お世話になっております。」と入力できる（図３、図４）。ほかにも、漢字変換に手間取る難しい名前や長い社名などを登録しておくと便利だ。

［注］本記事中の画面では、Windows XP版のWindows Live Mail（ウィンドウズ・ライブ・メール）を使用した。Windows Vista（ビスタ）やWindows 7版のウィンドウズ・ライブ・メールや、Outlook Express（アウトルック・エクスプレス）については適宜補足する。