2011年06月27日

保安院長の親族殺せで逮捕


保安院長の親族殺せで逮捕

 言論の自由の限界を考える

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ブログに「保安院長の親族殺せ」男を逮捕

 「(経産省の)原子力安全・保安院長の親族を殺せ」などとインターネット上に書き込みをしたとして、警視庁は22日、脅迫の疑いで愛知・一宮市に住む木野村洋世容疑者(33)を逮捕した。

 警視庁によると、木野村容疑者は今年4月、自分のブログに「原子力安全・保安院長 寺坂信昭の親族一同を探して殺せ」などと書き込んだ疑いが持たれている。東京都内に住む寺坂院長の家族が書き込みを見て警視庁に被害届を出した。

 警視庁の調べに対し、木野村容疑者は「書いたのは私です。冗談半分で書いたけれども、申し訳ありません」と話しているという。警視庁は動機について詳しく調べる方針。

 ▼YOMIURI ONLINE(読売新聞) [2011年6月22日21時01分]
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110622-OYT1T00957.htm

 
 この逮捕について言論の自由の観点から見ても限度を超えた不穏当な書き込みであったことは間違いない。しかし、これを突破口としてあらゆる文章にまで国家権力が介入してくる恐れもあるので、この問題について言及しておきます。

 「殺せ」ではなく「殺すほど憎んでいる」とか「殺されても仕方がないほどの罪を犯した」などと書けば、逮捕されることはなかったのではないか? また、この人物が福島原発の事故によって全ての生活を奪われた当事者であったとしたらどうだったろう?

 それでもやはり逮捕は免れなかったかは疑問だ。原発災害被害者の会を郷土の福島で立ち上げてから、保安院とか安全員などを「殺してやりたい」と言う被害者の声をよく耳にするようになりました。

 実際、私自身もそう思っています。ただブログでストレートに書くことはありませんが、本当に民主党の菅直人をはじめそれに値する連中はたくさんいると思います。

 福島市が最大で26.4マイクロシーベルトの放射能が降り注ぎ、何週間も続いていた時に、これらの政府関係者や行政機関から派遣されてきた専門家だけは、その危険性を知っており完全防護服で警戒体制の中、放射能のスクリーニングをしていました。

 なぜ、そのような完全防護の服を着ているのかと尋ねても、「危険な状態だから・・・」とは言わずに、このような服を着ることが決められているからだとしか言いませんでした。つまり、自分たちは危険だと知っていながら、住民にはそれを知らせなかったのです。

 また、IAEAの調査隊が「飯舘村は危険だから退避させなさい」と日本政府に促した時に、日本の原子力安全委員会はIAEAの観測方法は間違っており、自分たちの調査では安全だと言い放った。

 原子力安全委員会は「我々はIAEAの基準ではなく、日本の基準に従っているのであり、人体に直接的に影響を与える所を評価しているので、より正確である」とIAEAの調査は誤りだと否定した。これはIAEAは土壌調査だけだが、自分たちは空気中や食物も検査しているからとの言い方だった。

 そしてIAEAの調査結果について、枝野官房長官は「長期的に蓄積すれば健康に影響を与える可能性は高い」が飯舘村に避難指示を出すことについては、「直ちにそうしなければならない性質ではない」と強調した。

 私はこの頃、民主党の連中と原子力関連に携わる連中を「殺したいくらいだ」と書いたと思いますが、これはまさに本気でそう思いました。真実を隠蔽し住民の生命を危険にさらした者達が、何らの罪に問われることもなくのうのうと生きているなら、本当に自分らの手で殺してやりたいと思うのは当然ではないか。

 今回のブログの記事はその文章に問題があったと思いますが、それだけの怒りが国民の間に湧いていたことは事実です。今回の逮捕劇が批判や抗議をしたら、権力を使ってもしょっ引くぞという姿勢であるとするならば、このような動きは今後警戒しなければならないと考えます。

 「殺せ」でなくても「殺したい」と書いてしまえば、相手がそれを見て恐怖感を覚え、本当に殺されるのではないかと思ったと被害届を出した場合、今後そのことで警察が動くことは十分に考えられます。

 いくら逮捕された後で「そんなつもりはなかった」と弁明しても遅いのです。

 便所の落書きとか、個人の表現の場でしかないとされてきたネット上の言論空間が、権力の都合で公共の場としてマスメディア並の規制を受ける可能性も十分に考慮して書いていかなくてはならない時代に入ってきたかも知れません。

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Posted by the_radical_right at 07:48│Comments(9)TrackBack(0)この記事をクリップ!

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この記事へのコメント
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ほあんいんぜんいんあほ だったらよかったのに。。。
Posted by 拾い物 at 2011年06月27日 08:45
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いかほどの国民が『保安院』に怒りの頂点に沸騰しているか、それを書き込みや言葉によって表現した。

例えば、家族のうちの誰か一人でも保安院による被害を被ったならば、人間なんて殺意を抱くのは当然のことだと思うんですよね。

書き込みをした者を捕縛する前に『保安院の亡者共を逮捕せよ!!!』と言いたい。

今次大震災は初期段階から稚拙な後手・後手に回り、人災にしてしまった政府も含む亡者共こそが歴史に残る『大罪である』
Posted by 桜花 at 2011年06月27日 08:49
インターネットには書いても良い事と悪い事がありますよね
犯罪予告をすれば当然アウトです。
保守だろうと左翼だろうと愛国だろうと反日だろうと主義・信条・思想はあれど、その辺の常識は常に持ってもらいたいものですよね。
一時的な感情に駆られてカッとして書いたことが後で取り返しの付かない事になるわけですから。
Posted by 阿羅漢 at 2011年06月27日 09:18
「殺せ!」コールを巻き起こせ
http://blog.livedoor.jp/samuraiari/archives/51754022.html
極右評論
Posted by 参考 at 2011年06月27日 09:26
テレ朝「朝生」で、田原総一郎氏が、「殺せばいい」発言。

・http://overdope.tumblr.com/post/6886203578/15-50
 上杉「菅さん辞めさせる方法はひとつだけ」
 田原「殺せばいい」(15:50〜)

なお、番組の終わりには、田原氏は、この発言に対して、お詫びをしています。
Posted by とおる at 2011年06月27日 09:30
水島社長サンの真似をして 永田町で「民主党解体」といつまでも叫んでいるのが 一番安全なのが現実
菅直人も 原敬・犬養毅・浜口雄吉・斉藤実・高橋是清に並ぶ名総理と言ってもまずいのか?????
Posted by ネオ東條英機 at 2011年06月27日 09:56
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※11年6月現在も拙ブログに平日休日問わず朝昼夜関係なく張り付き、「SHIN」の名前で携帯から嫌がらせのメールを送ってきています。と同時に「SHIN」ほか様々な捨てHNを使ってブログや掲示板に書き込んできています。
内容は「×月×日の記事を削除せよ」「○○なるハンネをアク禁にせよ」「仲間の組織と連帯して行動をとる」「警察に被害届け出して裁判に訴えるがいい。受けてたつ」「〜〜すれば許してやる」「あなたの個人情報を他のあらゆる掲示板に撒くことにした」「いかに相手に不利益な風説をアタカモ真実のごとく書くかが勝負だ」「裁判に訴える」「調子にのるなよ」「閉経メス豚が!」「(脅迫めいた文章の最後に)それではお大事に」「お前の命は奪わないが今から自殺する。死後の世界があったらお前を呪ってやるからな」「この恨みは必ずお返しいたします」「このメールを最後の連絡とします(と宣言したのにまた何度も送ってくる)」「メス豚は死ね!」「私が大阪(注:私くっくりの居住地)からコメントしたことはご存知かな?」「これではお前さんの心は、ただの一晩もひとつところで休んでいられない」「かなり知名度があがりましたので、保守はわたしに従うこととなるでしょう」等々です。

http://kukkuri.jpn.org/1103arashijouhou.html
Posted by 犯罪予告をすれば当然アウト(笑) at 2011年06月27日 10:37
5
本当の情報に気づいている、
つまり民主党の放射能汚染情報の隠匿に
気づいている日本国民は、
みんな瀬戸先生と同じ気持ちです。
海江田がしつこく福島以外の原発稼働を強要していますが、
菅直人は脱原発選挙をやる予定なので、
またも大半の日本人が騙されて民主党に入れないかと心配しています。
瀬戸先生、今も4号機から時々放射能漏れを起こしているらしいです。
4号機もいつ倒壊するかわかりません。
情報収集に気をつけて何かあったら即、
山形とか新潟に逃げてください。
先生の存在は日本にとってとても重要な要なのです。
Posted by いつも見ております。 at 2011年06月27日 10:42
>マスメディア並みの規制を受ける可能性

つい最近に福田氏や鳩山氏ですら手をつけようとしなかった
コンピューター監視法案を菅氏が自公内の極左寄りの協力
(というよりは利害関係の一致)で通過させたのも気になりますね。
今までの表現・言論規制法に比べれば内容が結構おとなしいとはいえ、
広範囲に影響する為、「混ぜるな危険!」的な要素はありますので
これからが不安です…
Posted by 一憂権者 at 2011年06月27日 11:20

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