原発説明会 問われる国の姿勢
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原発説明会 問われる国の姿勢

6月27日 7時31分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

佐賀県にある九州電力・玄海原子力発電所の運転再開に向けて、国は26日、住民の疑問に直接答える初めての説明会を佐賀市で開きました。しかし、参加した県民のほとんどが「国の説明に納得できない」と述べ、今後、国がどのように地元の理解を得ていくのか、その姿勢が問われています。

説明会は、福島第一原発の事故の影響で運転再開のめどが立っていない玄海原発について、経済産業省が、住民の疑問に直接答えて再開につなげようと初めて佐賀市で開きました。会場となった佐賀市のケーブルテレビには、経済団体の役員や主婦など国が事前に選んだ7人が集まり、質疑の様子が、佐賀県内のケーブルテレビやインターネットで生中継されました。説明会のあと、参加した県民7人のうち6人が記者会見に応じ、玄海町に住む49歳の農家の男性は「国の歯切れが悪く納得できない」と述べました。また佐賀市の女子大学生も「難しいことばで『安全』を主張されても心から安心することはできない」と述べるなど、参加した県民のほとんどが「国の説明に納得できなかった」と振り返りました。このほか、説明会に参加しなかった佐賀市の59歳の男性も「社会的に大きな関心があることなので、ごく一部の人だけでなく公開された場での説明を求めたい」と話していました。各地の原発で運転再開をめぐる動きが注目を集めるなか、説明会に参加した県民の多くが国による説明の継続を強く訴えていて、今後、国がどのように地元に十分な説明を行い理解を得ていくのか、その姿勢が問われています。