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【大リーグ】

ワールドシリーズMVP対決完勝 松井がハメルズから渋く2安打!!

2011年6月27日 紙面から

フィリーズ戦の8回、左前打を放つ松井(AP=共同)

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 【フィラデルフィア穐村賢】松井がワールドシリーズMVP対決を制した。アスレチックスは25日(日本時間26日)、ナ東地区5連覇を狙うフィリーズに4−1で快勝し、連敗を3で止めた。09年にヤンキースでワールドシリーズMVPを受賞した松井秀喜外野手(37)は日米通算500本塁打はお預けとなったものの、08年ワールドシリーズMVPのフィリーズ先発コール・ハメルズ(27)から2安打。さらに同投手の大飛球を好捕する活躍で勝利に貢献した。

 MVP対決は松井に軍配だ。08年ワールドシリーズMVPハメルズとのこの日2度目の対決となった、1−1の4回1死一塁。外角低め89マイル(約143キロ)のカットボールをしっかりと引きつけ、左前へしっかりと運んだ。その後二走クリスプが三進し、サイズモアが勝ち越しタイムリー。つなぎ役に徹した55番は「カットボールをちゃんと引きつけて打てた。あのあと、タイムリーが出たんでよかった」と笑顔満開だ。8回にも「コンパクトに打ちにいった結果」と再び左前に運び、6試合ぶり、6月に入って5度目のマルチ安打とMVP対決に快勝した。

 これまでは3打数無安打、この日は2安打を許したハメルズは「MVP対決は知っていたよ。本当にいいバッター。辛抱強いし、一度抑えても次には打つからね」と脱帽し、「マツイに打点を許さなかったから、俺の勝ちかな」と苦笑いだ。さらに、2回の打撃でも左翼後方の大飛球を松井に好捕され、「抜けたと思った」と地団駄(じだんだ)を踏んだ。守備でも快勝した松井は「思ったより飛んだけど、ぴったり追いついた」とニンマリだった。

 投打のかみ合ったチームは、強豪相手に連敗を3で止めた。「今日は素晴らしい試合。厳しかったが、最後に追加点も取れた」と話す松井は、攻守で外せない存在になっている。メルビン監督代行は26日の第3戦について「(相手先発の)ハラデーにはマツイのパワーが必要」と3戦連続で左翼で先発させることを明言した。昨季2度目のサイ・ヤング賞を獲得した右腕からは、メジャーで最も多い4本塁打を打っている。500号を飾る相手として、これほどふさわしい投手はいない。

 

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