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【プロ野球】

沢村“V逸”止めた 危険水域 借金7 免れた

2011年6月27日 紙面から

阪神−巨人 先発で7イニングを無失点、4勝目を挙げた巨人の沢村=甲子園球場で(北村彰撮影)

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◆巨人4−2阪神

 頼もしいルーキーが泥沼の巨人を救った。沢村拓が7イニング無失点の好投で4勝目。リーグ戦再開後の連敗を2で止め、チームを3位に浮上させた。

 東野、内海で2つ落とした後の、敵地・甲子園でのマウンド。もし敗れると、巨人としては過去、巻き返して優勝したことがない危険水域の借金7になる一戦。すさまじい重圧がかかってもおかしくない状況だが、沢村はどこ吹く風だった。この日は最高152キロを記録したストレートで押す一方、走者がたまった場面ではコーナーを丁寧に突いた。2試合連続7イニング零封で、これで14イニング連続無失点となった。

 序盤は強い雨も降ったが動じない。「突然の雨がありましたが、集中力を切らさずに投げることができた。開幕してからなかなか勝てずチームに迷惑をかけた。2連敗と苦しい中で勝てて良かった」と胸を張った。

 甲子園では、プロ初勝利を挙げた4月21日以来の白星で2戦2勝。熱狂的な阪神ファンの大歓声と、時には厳しいヤジも降り注ぐ独特の球場だが、沢村にとっては心躍る舞台だ。「僕、意外と(阪神ファンの応援が)好きなんです。巨人ファンも阪神ファンも、両チーム素晴らしい応援があると思います」。歴代のG戦士が手を焼いた大声援も、この男にとっては心を燃えさせる栄養剤。「マウンドから見る7回のジェット風船の感想は?」の突っ込みには答えなかったが、聖地・甲子園で投げることを意気に感じながら、見事なピッチングを4万6916人の大観衆に見せつけた。

 この日は5つの三振を奪い、リーグトップとなる73奪三振。防御率は1・94と、ついに1点台に突入した。原監督も「相手を見ながら投球できるようになった。非常に成長しました」と目を細めた。 (井上洋一)

 

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