January 2003

January 18, 2003

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いや、映画はよかったです。
 こういう映画にありがちな、事実の再現のとどまっているだけの映画ではなく、エンターテイメントとしてもきちんとした作品に仕上がっていると思いました。
 ぜひ、多くの方に見ていただきたいと思います。

 それはさておき、映画鑑賞後にパンフレットを購入。
 ルワンダの歴史の説明など、役に立つ部分もあったのですが、コラムニスト(なのか?)の町山智浩という在日韓国人(帰化済み)の寄稿した文章を読んで、寒気がした。
 殆どは映画の解説なのだが最後の一行にこうあった。

 「日本でも関東大震災の朝鮮人虐殺からまだ百年経っていないのだ」

 へ??なんで、こんな文章が「ホテル・ルワンダ」のパンフレットに出てこなければならないの?

 まず、私は関東大震災時に朝鮮人虐殺があったかどうか、知りません。生まれてないから。
 で、私は地方出身なので、例えば身内のさらにおばあさんが被災したとかそういうのもないわけですが、そういうことがあったという説が流布しているのは聞いたことがあります。
 なんでも「朝鮮人が井戸に毒を入れている」という「デマ」が流布して、それを真に受けた民衆が朝鮮人を襲撃した、と。

 しかし、何人の朝鮮人が命を落としたのか知りませんし、第一、大震災で逃げるのに必死な人がそんなことしている暇があるのか・・・。

 それに、今の在日の人って、彼らの主張によれば「強制連行(等)」でつれてこられたんでしょ?
 だったら、関東大震災なんて、強制連行より全然前じゃん。そんな時に、なぜ、朝鮮人が「虐殺」されるほどもいるのさ。おかしくない?

 町山さん、韓国籍だったというあなたのお父さん、どうやって日本に来たの?あなたの祖父母にあたる人が強制連行されてきたの?それとも「等」でやってきたの?

 彼個人のことはよいとしても、だ。

 ルワンダで行われたのは「同国民同士の殺し合い」「民族浄化」といったことだ。
 「関東大震災時の朝鮮人の虐殺」が仮にあったとしても、「同国民同士」でも、「民族浄化」でもなんでもない。当時、日本に朝鮮人がいたとするなら、彼らは勝手にやってきた「外国人」でしかない。

「ホテル・ルワンダ」のパンフレットに引き合いに出す事例として、「関東大震災の朝鮮人虐殺」が適切なものだろうか?
 あげるとすれば、日本の西南戦争、アメリカの南北戦争、町山さんのルーツでもある韓国の「朝鮮戦争」あたりが妥当か?民族浄化にターゲットをあてるなら、ホロコーストとかね。

 私は「殺される側にも原因があった」という論法は好きではないですが、ルワンダの歴史を紐解けば、1994年の虐殺事件ではフツ族がツチ族を虐殺したが、それ以前のベルギー支配の時代にはツチ族がフツ族を支配、虐待していたという歴史がある。フツ族による虐殺の背景にはこういった流れがあり、一概に「ツチ族=善良な被害者」とはいえないのである。長年のツチ族への不満が爆発し、それがとても、とても不幸な方向に向かってしまったのだ。

 仮に、関東大震災の時に朝鮮人が虐殺されたとして、その背景には何もなかったのか?
 もう亡くなった私の祖母は、第二次世界大戦終結当時の朝鮮人の蛮行を目の当たりにした世代だ。「準戦勝国民」だとかわけのわからない言葉を振りかざし、暴虐の限りを尽くしたと、私は祖母から直接聞いた。
 そして原爆の悲惨さを描いた、「はだしのゲン」にも、朝鮮人の蛮行の描写があった。「マンガを史実にするな」という意見もあるかもしれないが、トンでもドラマの「チャングムの誓い」を史実と認定するような国もあるのだからねぇ。

 町山氏は両親の離婚で小学校の頃に日本人に帰化したらしいが、生まれ持った「ウリはいつでも被害者ニダ」思想は、抜けられないようである。こんな、無関係な映画のパンフレットでさえ、「ウリは被害者ニダ」と主張したいんだね・・・。ここまでくると、哀れになってきます。

 ちなみに、氏のブログはこちら。ここでも壊れっぷり100%です。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/(直リンクは避けてます)
 現在はアメリカ在住のようですが、ぜひ、氏のルーツの韓国でも朝鮮でも帰られたらよいのではないかと。ついでに韓国人男性なら義務のはず、の軍隊で少し揉まれて来たほうがよいのでは?


 明日は竹島の日です。

mahorobasuke at 16:18|PermalinkComments(0)この記事をクリップ!