■北欧リトアニアの原発報道にアッサリ反応
東芝 <6502> は24日、前後場ともジリ高基調の反発相場となり、大引けにかけて410円(20円高)まで上げ、終値も409円(19円高)。朝方は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の積極判断が伝えられ好感。後場は、傘下の米原子力企業ウエスチングハウス(WH)が北欧リトアニアの原子力発電に出資と伝わり、一段高になった。
株価材料としての「原発」は、当面「ご法度」の雰囲気があっただけに、株価がアッサリ反応したのを見て、いかにも兜町らしいと感嘆まじりに注目する向きがあった。
同社株に対する三菱UFJモルガン・スタンレー証券の投資判断は、フラッシュメモリーなどの半導体部門、電力ビジネスなどの社会システムが業績をけん引する見込み、などとし、23日付けで投資判断を「ニュートラル」から「アウト」パフォーム」に引き上げ、目標株価は500円から600円に見直した、と伝えられた。とりわけNANDフラッシュメモリーは、最先端の「19nm製品」が7月量産開始の見込みと評価した模様だ。
■日立製作所も動意を活発化
一方、後場は、ロイター通信が北欧リトアニア・ビリニュス発として、東芝傘下の米ウエスチングハウスは23日、リトアニアの新たな原子力発電所に出資する用意があると表明した、と伝えられ、原子力関連銘柄としての物色人気が久々に盛り上がった。
同通信では、リトアニア政府は前週、このプロジェクトに応札している日立製作所 <6501> と日立GEニュークリア・エナジーとも会談していた、としたため、日立製作所の株価も後場は動意を活発化させ、14時11分に本日の高値465円(7円高)をつけた。株価材料としての「原発」は、当面、遠慮する雰囲気が漂っていただけに、週明け以降、物色テーマのひとつとして「流れ解禁」になるとの期待が出ている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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【話題株】東芝が一段高となり「ご法度」だった原発銘柄に解禁ムード
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