とても暑い夏の日・・・蝉の声がして、空は青く晴れ渡っていた。大きな雲が見える。今はポケモン達の世界でも夏休みだった。 ルリリは自分の家で、何気に雑誌のページをぱらぱらとめくっていた。そこには大きく特集と書いてあって、「夏はリゾートに行こう!ビーチ特集!!」と書いてあった。 ルリリは目を輝かせて言った。「わぁ〜楽しそう♪此処に行ってみたいな〜」と言うと、「そんなに行きたいんだったら、ビーチなら家の近くにあるし、ちょっと歩いて行けば着くよ。1匹で行ってみたら?」とマリルは言った。 「うんっ、行って来る!!!」とルリリは笑顔になって言うと、早速家を出たのだった・・・。 そしてルリリは家を出て暫く歩いて行くと・・・海岸が見えて来た。「あっ、あそこだ〜っ!!!ビーチが見えて来たっ!!!」とルリリは顔を輝かせて走って行った。 そして・・・ルリリは遂に海岸に辿り着いたのだった!!!「わぁ〜っ此処があの有名なビーチかぁ〜っ!!!」ルリリは目をキラキラと輝かせていた・・・。 波の音がして、空にはキャモメが舞っている。青い海はキラキラと輝いている。とても綺麗な海は、何処までも続いていた・・・。 そしてビーチを見ると、沢山のポケモン達がいて、日光浴をしている。ビーチバレーで遊んでいるのもいれば、砂山を作っているのもいるし、スイカ割りをしたり、ジュースを飲んでいるのもいた。 親子連れで来ているポケモン達もいて、とてもわいわいしていて楽しそうだった・・・。 ルリリは、いいなぁ、楽しそう・・・と思い、自分もあの仲間に入れてもらいたくなったが、海に泳ぎに行く事にした。 そしてザブン!!!と大きな音を立てて、ルリリは海に飛び込んで行ったのだった・・・。 ルリリは水ポケモンなので、泳げるのだった。青い海の中を、どんどんとルリリは泳いで進んで行った・・・。 海の中を泳いで行くと、とても綺麗な魚達がいっぱい泳いでいた。そして、綺麗な珊瑚礁の海。とてもキラキラしていて美しい光景だった・・・。 そして、泳いで行くうちに、沢山の水ポケモン達とすれ違った。「やっほぉ〜」と挨拶をして、ゼニガメや水ポケモン達はすれ違って行く・・・。 「幽霊船とか、宝の山とか、海底にはあったりするのかなぁ〜あったらいいなぁ〜」と、ルリリはそういう想像をして、夢見ていた・・・。 そして、どんどん海の中を進んで行くと・・・いつの間にか、海の中で迷ってしまったようで、とても深い海底まで来てしまったようだった。 「あれ・・・?此処は、何処・・・?」と、ルリリは段々と不安になって来た。他のポケモン達も此処にはいないようで、ルリリ1匹だけしかいなかった。 とても海の深い場所まで来てしまったようで、とても暗い場所だった。他には何も見えないし、行き先もわからない・・・。 すると、キラッと何かが光って、海の底から、突然サメハダーの集団が現れたのだった!!! 「なんだこいつ?なんで此処にいるんだ?食っちまおうぜ・・・」と、サメハダーの親分は言った。ルリリは恐怖のあまり、震えている・・・。 そして「かかれっ!!!」と言うと、サメハダーの集団はルリリに向かって追い掛けて来たのだった・・・!!! 「キャーッ助けてーっ!!!」とルリリは泣き叫びながら、逃げて行ったが、逃げられるわけもなく、すぐに追いつかれてしまった・・・。 「もう逃がさないぜっ・・・食ってやる!!!」とサメハダーの親分が言うと・・・その時だった。 「ピカーッ!!!」と声がして、ピシャーン!!!と物凄い音がした!!!何処からか海の中に現れたピカチュウが、サメハダーの集団に電撃を浴びせたのだった!!! 途端にサメハダーの集団は真っ黒焦げになって、海の底深くに沈んで行ったのだった・・・・・。 その様子を眺めていた2匹・・・「なんか海を泳いでたら叫び声がしたから来てみたんだけど・・・大丈夫だった!?」とピカチュウが言うと、「うんっ・・・ありがとう・・・」とルリリは笑顔になった。 そして、「さぁ、ビーチに戻ろうか!!!」とピカチュウが笑顔で言うと、「うんっ!!!」とルリリも言って、2匹でビーチに向かって泳いで行ったのだった・・・。 ビーチに戻ると、もうかなりの時間が経っていたのか、他のポケモン達はみんな帰ってしまっていて、もう誰もいなかった・・・。 夕日の中を、ピカチュウとルリリは、ずっと海辺を眺めていたのだった・・・・・。 -------------------------------------------------------------------------------- これは随分前に絵本用に書いたシナリオなので本来は小 説向けではないのですが、とりあえず小説になっている ので投稿しておきます。 |